http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001
  
 新潟動物ネットワーク  
No.116

東北地方太平洋沖地震 被災地応援ボード 
~ペットを飼っている被災者のみなさまへ~
http://ndn2001.com/ndn/animal-support/index.html


保護猫たち

 里親さんに貰われていった、あのチビ猫達はどうしているだろう。
あの子達が大きくなった姿を見てみたい。

 保健所に収容されて殺処分される大勢の猫たち。そんな仔の命を少しでも救いたいと仔猫の一時保護を始め、30頭ほどの仔猫たちと出会った。

<我が家の飼い猫>
 家には2匹の飼い猫がいて、そのうちの1匹『なると』(オス)は優しい。仔猫に興味を持って遊んでくれる。もう1匹の『みお』(メス)は仔猫に厳しい。ウゥゥーと唸り続けている。しかし、『なると』は同時に具合も悪くなってくる。やっぱりストレスを感じているらしい。
 そしてめでたく子猫たちが新しい里親さんを見つけ家からいなくなると寂しさからか、何日もご飯を食べなくなってしまう。そんな飼い猫のストレスを娘たちも心配して、猫の保護に難色を示す。そんな家族に私も遠慮しつつ、だが保健所の仔猫たちの顔を見ると置いてこられない。
 娘たちは「また猫連れてきた!!」と機嫌が悪い。しかし、それが数日後には「かわいい!かわいい!」とメロメロになっているのだ。良かった。子猫なら連れてきても家族の機嫌を損ねることはない。

<パルボ>
 我が家の場所の狭さも関係して保護する子は1ヶ月齡くらいの猫ばかりだった。
ある時、保護した仔猫はパルボという感染する病気に罹っていた。
そのときは4匹保護していたが、全員ひどい下痢を繰り返し、そのうち体の小さな2匹があっという間に亡くなってしまった。どうすることも出来ず大変ショックだった。
パルボは様子がおかしい!と気づいて数時間後には亡くなってしまうとても怖い病気なのだ。
 幸運にも生き延びた残りの2匹はしばらく入院し、そして里親さんにもらわれていった。

<名前>
 我が家にいる期間がわずかでも一応名前をつけてみる。
ブリブリ。八ツ橋(やつはし)ちゃん。ガブ。ちゅん子。王子。よもP。どらみ・・・etc
それぞれ、その子の顔や特徴で名前が決まる。名前をつけると、より一層親しみが増すような気がする。でも考えて付けた名前が何だかしっくり来なくて、名前の無いまま里親さんに貰われて行ってしまった子もいるが、、、

<想い>
 1週間も一緒にいれば情も湧いてきて「どうか良い里親さんにもらわれて行きますように」と心の底から思う。
 有難いことに保護した仔猫たちはみんな、良い里親さんに巡り会い幸せになった。
この度、家の事情で脱会することになったが、一時保護をしていた3年間は可愛い子猫のお世話ができ、猫バカな私にとってとても幸せだったと思う。
(当時は主に県央の保健所の猫を保護していました。)
新潟動物ネットワーク/猫班
水嶋 敏子
平成25年9月1日掲載

新潟動物ネットワーク  バックナンバー
1 里親探しています。 2 なぜ、のら猫になるの?(その1)
3 なぜ、のら猫になるの?(その2) 4 なぜ、のら猫になるの?(最終回)
5 「馬」のこと 6 犬班の譲渡活動について
7 学校啓発班の活動 8 多頭飼育班の活動について
9 フリマの活動について 10 動物虐待を考える
11 レクレーション活動について 12 中越地震における新潟動物ネットワークの対応
13 「お礼状発送係り」を担当して 14 2004年度会報作成を担当して
15 携帯当番を担当して 16 ボランティア活動とお金
17 “動物好き”に翻弄される動物たち 18 「生きる使命を与えられた動物たち」
    ~猫の一時保護を通して~
19 パネル展と講演会のお知らせ 20 一時保護で変わる犬の運命
21 動物たちを考えるパネル展 22 外国人の目から見た日本の動物たち
23 猫の飼主探しから、素敵な出合い 24 村上東中学校で「命の大切さについて」
25 「動物たちへ少しのお手伝い」 26 「冬の野良猫」
27 小さな命を救いたい 28 うさぎとラビットファー
29 捨て猫しゅんすけと新潟動物ネットワーク 30 リニューアルしました
31 今年は写真展とトークショー 32 優しい出会い
33 小さな命の移動販売 34 クーちゃんと暮らして
35 山に捨てられた猫 36 こどもたちに「命の大切さ」を伝える活動
37 ある犬の繁殖場 38 ある繁殖業者の廃業
39 愛犬からのメッセージ 40 聴導ねこ誕生!?
41 新潟動物ネットワークに参加して 42 気になっている事
43 中越沖地震 44 NDNフェスティバル「身近な動物問題に目を向けて」
45 NDNフェスティバル
 「身近な動物問題に目を向けて」を終えて
46 猫の譲渡会をします
 47  動物との係わり合いとアクシデント 48  NDN カレンダー
 49 雑感・携帯当番 50 犬の一時保護活動を通じて
51 ホームページのリニューアル 52 大平森林公園での犬の譲渡会を終えて
53  犬と猫の譲渡会 54 子猫を拾ってしまった
55  今年のフェスティバルは盛り沢山 56 進化していくNDNフェスティバル
57  譲渡会を終えて思う事(犬班) 58 「わんにゃんカーニバルIN朱鷺メッセ」を視察して
59 子猫を拾って  60 カレンダー送付係を担当して
61 猫の譲渡会での出会い 62 高齢猫「ぽっつ」
63 新潟動物ネットワーク(NDN)のスタッフとして 64 犬好きおばさんの話
65 気になる季節になりました 66 ゴールデンルール
67 新潟市で猫の不妊手術の助成金制度 68 今年もNDNフェスティバル2009開催!!
69 犬たちの暑い夏 70 「猫にピアス」
71 えほんのよみきかせ 72 犬の譲渡にまつわる思い
73 新年の始まりの交流 74 ホメオパシー勉強会
75 トラちゃんとミケちゃん 76 黄色いエンヤコラ
77 にょろ松イリュージョン 78 切なる夢
79 NDNフェスティバル2010 80 NDNフェスティバル2010
81 小さな命 82 赤い首輪
83 見果てぬ猫の楽園 84 継続は力なり
85 ペットショップに行く前に
        …ぜひ犬猫譲渡会へ!
86 雪の日に保健所を訪ねて
87 全ての尊い命 88 大震災に思うこと
89 恒例!
  NDNフェスティバル 2011のお知らせ
90 猫算(ねこざん)恐るべし!!
91 インターネットと現実
~ボランティアに保護されている犬猫は福島県だけで1300匹以上いる~
92 『同伴避難』~
~家族だからずっと一緒~~児玉小枝著~~出版に寄せて
93 「たくさんの想い」 94 新潟県動物保護管理センターにおける保護動物の譲渡活動について
95 NDNの活動を振り返って 96 新潟県のみなさまのお蔭で。
97 子供達と考えるペットの命〜 学校訪問活動 98 今年も猫の季節が近づいてきました
99 NDNのボランティアとして参加してみて 100 6月24日開催
 ★NDNフェスティバル2012「震災を考える」(1)
 〜新潟県初
  「太田康介氏・のこされた動物たち写真展」開催〜
101 6月24日開催
★NDNフェスティバル2012「震災を考える」(2)
〜新潟県は「ペット同伴避難訓練発祥の地」です〜
102 NDNフェスティバル「震災を考える」を終えて
103 「新潟県動物愛護センター見学記」 104 「動物愛護フェスティバル」
105 <動物の愛護及び管理に関する法律が改正されました> 106 涙の数は人間のためより動物の方が多い
107 NDNでボランティアをして思うこと 108 *NDNの譲渡会*
109 表参道・新潟館ネスパスでの「講演会」&
汐留メディアタワーでの「写真展」のご案内
110 シンポジウム
 「被災動物とペット防災を考える」のご報告
111 野良猫から幸せニャンコへ 112 <動物愛護管理法改定に寄せて>
113 祝!!新潟市動物愛護センターオープン 114 NDNスタッフになって
115 自己管理とボランティア 116 保護猫たち

新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
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