新潟動物ネットワーク No.116 |
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保護猫たち |
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里親さんに貰われていった、あのチビ猫達はどうしているだろう。 あの子達が大きくなった姿を見てみたい。 保健所に収容されて殺処分される大勢の猫たち。そんな仔の命を少しでも救いたいと仔猫の一時保護を始め、30頭ほどの仔猫たちと出会った。 <我が家の飼い猫> 家には2匹の飼い猫がいて、そのうちの1匹『なると』(オス)は優しい。仔猫に興味を持って遊んでくれる。もう1匹の『みお』(メス)は仔猫に厳しい。ウゥゥーと唸り続けている。しかし、『なると』は同時に具合も悪くなってくる。やっぱりストレスを感じているらしい。 そしてめでたく子猫たちが新しい里親さんを見つけ家からいなくなると寂しさからか、何日もご飯を食べなくなってしまう。そんな飼い猫のストレスを娘たちも心配して、猫の保護に難色を示す。そんな家族に私も遠慮しつつ、だが保健所の仔猫たちの顔を見ると置いてこられない。 娘たちは「また猫連れてきた!!」と機嫌が悪い。しかし、それが数日後には「かわいい!かわいい!」とメロメロになっているのだ。良かった。子猫なら連れてきても家族の機嫌を損ねることはない。 <パルボ> 我が家の場所の狭さも関係して保護する子は1ヶ月齡くらいの猫ばかりだった。 ある時、保護した仔猫はパルボという感染する病気に罹っていた。 そのときは4匹保護していたが、全員ひどい下痢を繰り返し、そのうち体の小さな2匹があっという間に亡くなってしまった。どうすることも出来ず大変ショックだった。 パルボは様子がおかしい!と気づいて数時間後には亡くなってしまうとても怖い病気なのだ。 幸運にも生き延びた残りの2匹はしばらく入院し、そして里親さんにもらわれていった。 <名前> 我が家にいる期間がわずかでも一応名前をつけてみる。 ブリブリ。八ツ橋(やつはし)ちゃん。ガブ。ちゅん子。王子。よもP。どらみ・・・etc それぞれ、その子の顔や特徴で名前が決まる。名前をつけると、より一層親しみが増すような気がする。でも考えて付けた名前が何だかしっくり来なくて、名前の無いまま里親さんに貰われて行ってしまった子もいるが、、、 <想い> 1週間も一緒にいれば情も湧いてきて「どうか良い里親さんにもらわれて行きますように」と心の底から思う。 有難いことに保護した仔猫たちはみんな、良い里親さんに巡り会い幸せになった。 この度、家の事情で脱会することになったが、一時保護をしていた3年間は可愛い子猫のお世話ができ、猫バカな私にとってとても幸せだったと思う。 (当時は主に県央の保健所の猫を保護していました。) |
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新潟動物ネットワーク/猫班 水嶋 敏子 |
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平成25年9月1日掲載 | ||
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