新潟動物ネットワーク No.67 |
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新潟市で猫の不妊手術の助成金制度 |
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今年4月から、「飼い主の特定できないメス猫の不妊手術費助成事業」として、新潟市がのら猫のメス1頭当りにつき6,000円の助成を始めました。 新潟市動物愛護協会のトピックス http://www4.plala.or.jp/douai/index.html 初年度は167頭分(100万円)の予算がつき、これに新潟市動物愛護協会が従来から行っている100頭分と合わせて、合計で267頭に助成金が出ることになるので、毎年、予定数に達して助成が受けられなかった方たちにとっては朗報ですね。 ところが、この制度に反対を唱える声が予想外に多いと聞いてびっくりしました。 意外にも、これまでのらちゃんに手術をしてきた方たちから「こんな小額では何の足しにもならない!」といった声が寄せられるそうです。 確かに、今まで、がんばってきた方たちのお気持ちもわかります。のら猫の悲惨な状況に目をつぶることができない優しい方たちが、時には批難に耐えながらも、2万~3万円の自腹を切ってコツコツと繁殖制限で数を減らしてきた苦労を思えば、少ない額かもしれません。でも、動物愛護センターさえ持っていない我が新潟県で、このような行政の助成金制度が始まったことは、その必要性が公に評価されたということですから、まずは、この制度をどんどん利用して実績を作り、金額や頭数の幅を広げるようにしてはいただけないでしょうか。 (参考)ぜんこく犬猫助成金リスト http://joseikin4catdog.ho-zuki.com/ けれども、その他の多くは、 ・財政の逼迫している中で、このようなことに予算を充てるのは無駄だ。 ・こんなことに効果があるのか不明だ。 ・ しょせん「飼い主のいない猫」。そんなことに何でお金を使うのかわからない。 という意見だそうです。 参考までに、新潟県のねこの引き取り数の推移を見てみましょう。
近年、飼い猫の室内飼育、繁殖制限の意識が進み、また餌をあげているのら猫に不妊去勢手術を行う人たちが増えていることを背景に、引き取り数は過去7年間で1,500匹減少しています。 このことを見ても、まず、「予算の無駄使い」と言う人たちは、猫の殺処分にもお金がかかっていることを忘れているのではないでしょうか。処分数の減少は費用の削減につながります。同時に、殺処分という“負”を背負う人たちの負担も軽くできるのです。 引き取り数の7割強は子猫です。つまり子猫の持ち込みを減らす=産ませないことが肝心で、1度の出産で平均6匹の子猫が生まれることを考えますと、今年度の助成金で1年間に267頭×6匹=1,602頭ののら猫の増加を未然に防ぐことになります。 新潟市内のある町内では、「地域ねこの会」を立ち上げ、平成16年の春からのら猫26匹に不妊去勢手術を行った結果、翌春には子猫が1匹も産まれなかったという実績があります。その後も近隣から流れてくるのら猫を、毎年1匹2匹と手術をし続け、今年、当初の目的を達成したということで会が解散することになりました。「こんなことに効果はない」という意見がありますが、行政が取り組んでいる○○祭や○○陣は、単年で効果を期待しているのかしら、と思います。命のサイクルだから、もう少し長い目で見てほしいと思います。 最後に、「飼い主のいない猫にそんなことをしてどうする」という発言を直接この耳で聞いて、私は身震いがしました。猫は元来、人と暮らすべき生き物。 (過去記事http://www.murakami21.com/i2001jyouhou/doubutu-net/doubutu-net-h16.02.htm) それが足元で苦しんでいようと目に入らない、自分に必要のないものは排除する。そんな人間社会に未来はないでしょう。 この全国的にも先駆の助成金制度を、来年以降もぜひ継続して欲しいと強く願います。 そのためには、助成金を利用した方、これから利用しようと思っている方、こうした取り組みを評価してくださる方からの声を届けるのが何よりの応援になります。 新潟市役所(代表025-228-1000、Email:koho@city.niigata.lg.jp)または 市長への手紙 http://www.city.niigata.jp/info/kocho/tegami/tegami-top.htm へ、どうかご意見をお寄せください。 (参考) 平成16年4月に始めたNDNののら猫の不妊去勢手術の助成金 (利用実績)平成16年度 54匹 → 平成20年度 133匹 |
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新潟動物ネットワーク/猫班 小林 満喜子 |
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平成21年8月1日掲載 |
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新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn2@ndn2001.com http://ndn2001.com 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www17.plala.or.jp/ndn/ |
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