新潟動物ネットワーク No.115 |
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自己管理とボランティア |
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51歳頃の体重75㌔で糖尿病、9年後の還暦には肺気腫(原因は毎日40本喫煙していたことでは?―――と医師は言う)という疾病2つを肩書きに持つことになりました。70歳の現在は64㌔に体を絞り快調でありますが、この肩書きは「完治を望めない難病」であり悪化させないよう自己管理を徹底させなくてはとの決意の下、闘いが始まりました。 40代半ばにウォーキングを兼ねた越後三十三観音参りを先輩と巡拝している折に「還暦には『四国八十八箇所巡礼の旅』に出かけよう」と意気投合しました。当時は互いに健康で、「新潟歩く会」に入会し、体を鍛え、ウォーキングの帰路、居酒屋での乾杯が次回のウォーキングに繋がったもので楽しみの一つでした。 平成9年に先輩が薬石効なく病死され、「新潟歩く会」は暫し休会、一人で自主トレーニングに励み、平成15年の還暦に先輩との約束「四国八十八箇所巡礼」を41日間の“歩き遍路”で結願させ、同じ頃には「北朝鮮拉致日本人を救出する新潟の会」のお手伝いと「男性合唱団・セキヤボーイズ」に参加し腹式呼吸を鍛錬、後に肺気腫の悪化防止に効果がある詩吟教室に籍を置き、翌年「新潟歩く会」に復帰して、ウォーキングで有酸素運動体力づくり、詩吟で内面からはお腹から声を出す肺機能の向上に向けての呼吸調整、この二本立てが生活基盤となりました。 またリタイヤ後の社会への恩返しを以前より考えていた折、新潟動物ネットワークのお手伝いをと考え、万代市民会館を訪れたのもこの頃で、現在はチラシ掲示と新聞・雑誌からの「小さな動物の命」関連記事を紹介し、今は亡き愛犬は市抑留センターから引き出したワンでした。これがボランティア活動スタート、初体験でありました。現在も前の飼い主の事情から7歳パピヨンを引取り同居しています。 平成18年に特養ホームでの詩吟ボランティアを3人でスタート、現在では4箇所の特養ホームで年間24回を実施、会員200名弱を擁している「新潟歩く会」ではスタッフとして毎年歩くコースを設定し、年間総コース30数回、距離は20㌔前後を参加者平均80余名と楽しくウォーキングをし、市民の健康管理に寄与しています。昨年からウォーキングのみではカロリー消費には効果が少なく、筋力トレーニングのためにスポーツジム通いを始めたのであります。 「ウォーキング・詩吟」のボランティア、「スポーツジムでの筋力トレーニング」の体力管理、それにプラスして「食事療法」を確実に実行すれば効果大です。これにはカミさんの応援が不可欠であり、主食では塩分控えめ(味噌汁は夕食のみの1回)、油などの揚げ物(トンカツやコロッケは油の中にドボンと入れずに魚焼き器で中身の肉からの油で炒める)の工夫、炭水化物らの量管理や肉食から魚料理へとバランスの工夫をしたり、間食の摂りかた(糖質制限や食後2時間を空ける)などがキーポイントであります。カミさんには頭が上がりません。しかし、自己管理に甘さがあり加齢とともに値が少しずつ上昇、20年前の発症以来初めて医師よりヘモグロビンA1cを低下させる薬を与えられましたときにはガックリ、合併症が怖いですからまじめに服薬しています。 これらのボランティア・サークル活動(屋久島・八重山六島めぐり・飛島・小笠原諸島へ遠征ウォーキング)や愛好者との出会い、10年前のお遍路巡礼時に出会った方との手紙交換は続き、これが残された余生への生きがいとなり、友人知人が増える大きな財産として現在将来の楽しみとなっています。 ボランティアと自己管理の徹底で健全な心身を維持でき、実年齢よりも若いと褒められ?(自分も勝手にそう思っています)、一日でも多く長く続けられるよう願っている毎日です。どうぞ、お試しあれ。 |
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新潟動物ネットワーク/総務・資料収集担当 岡村 公典 |
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平成25年8月1日掲載 | ||
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