http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001

   新潟動物ネットワーク  No.10


動物虐待を考える


 今年で第4回を迎える新潟動物ネットワーク(NDN)の講演会が、去る9月5日(日)新潟市のNEXT21市民プラザにて「動物虐待を考える〜その奥にあるメッセージ〜」と題し、この分野で第一人者の山崎恵子さんをお招きして行われました。

 動物虐待というと肉体的な暴力を連想する方が多いと思いますが、実際には様々な形で現れます。具体的な虐待の定義と、どんな現実があるのか、また、それが単に動物の問題ではなく、人間社会にどのようなメッセージを発しているかなどについて、第一部「動物虐待ってどういうこと?」、第二部「人間社会における虐待の連鎖」としてお話をいただきました。

 まず山崎さんが言われたのは、素人だからこそ「変だぞ?」「あれ?」という疑問を素直に表現すること、これが動物ボランティアの第一歩であり、虐待のない社会を作る基礎工事だということです。普通の考えで声をあげることで虐待を防ぎ、その芽を摘み封じ込めることができます。動物虐待を防止するための法律として動物愛護法がありますが、とてもファジーで改正が必要です(NDNでも改正を求める署名を募っています)。虐待は生き物に対する暴力ですから、犬猫だけではなく、人間(子供や老人等)に対する暴力にも当てはまります。幼いときに虐待されていたり、幼少期に問題があったりした人間に動物虐待が見え隠れしている事実があるそうです。これにどのように対応するか。

 例えば多頭飼育をしている人間は、一種の精神バランスを崩した収集癖であり、動物をどうするかの前に、まずこういった人間を救済すべきであり、虐待する人も実は被害者と言えます。社会や福祉、精神衛生の専門家の協力の下で、行政が混合チームを作って対策を練って対応するのが望ましい。それにはメディアも強力な協力者になるはずですが、今のメディアは現実を原寸大には取り上げてくれないところが歯がゆいとのこと。社会を変えていかない限りは、動物虐待、人間社会における虐待の連鎖は避けられないのです。

 最後に、「私達は天使にはなれません。自分のできることを身の丈で無理をせず、自分がまず幸せになって、正しい情報を発信し、自分のまわりの動物に対して可能な限りケアしてあげてほしい」というメッセージをいただき講演会を終了しました。

新潟動物ネットワーク
榎並 奈奈
平成16年10月1日掲載

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新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・

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