新潟動物ネットワーク No.80 |
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小 さ な 命 |
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新潟動物ネットワークの連絡先である携帯当番を6月末から担当し、10月には次の当番さんへと引き継がれます。 この3ヶ月間は、本当に色んな事がありました。携帯当番は会の最初の窓口と思っていますので、話し方や対応に失礼がない様に受け答えし、犬班・猫班等からの連絡事項等をしっかりと話さなければなりません。最初は戸惑ってお話しすべき内容を忘れたりし、何度も相談者さんに掛け直した事もありました。 この時期の主な相談内容は、野良猫の子猫問題です。庭にいる・・・、車庫で生まれた・・・、公園にいる・・・、子供が拾って来たなどと、この時期どれだけ野良猫の赤ちゃんが生まれているのかと思いました。 私達夫婦は、犬好きでワン達と仲良く暮らしています。私自身、猫を抱っこした事は数えられる程しか無かったのに、8月1日のお昼に夫と出掛けようとして私が車の中で待っていると、近づいてきた夫が手のひらの物を私に見せました。何?鳥の雛?と良く見ると、生まれたばかりで臍の緒が付いたまま、身体は濡れ目も開いていない手のひらにすっぽりと入る茶色のベビィ猫でした。もうビックリで携帯当番対応時での相談者さんの「子猫を見つけた、助けたい、どうしたら良いの?」と同じで「困った、この子猫をどうしよう、助けてあげたい」と気持ちが混乱して、猫好きのスタッフに「子猫が家の前にいた、どうしら良い?」と、相談電話を掛けまくりました。このとき自分で経験して初めて、相談者さんが困って混乱する気持ちが良く解りました。 ※写真は保護した頃のベビ猫「海」 獣医の先生に飼育方法を教わり人生初めてのベビィ猫飼育が始まりました。保護して約2ヶ月経過、保護猫「海ちゃん」は茶トラの可愛い子猫に育ち、我が家のワン達と毎日家中駆けっこの大運動会です。 もう1つ、この3ヶ月間で生涯忘れられない事が1つ増えました。夕方、夫の知り合いの人から、「生まれたばかりの子猫を保護したが困った。どうしたら良いか?」の電話でした。聞けば、我が家の保護猫「海」と同じく臍の緒、目が開いていない状態で生まれたばかりの様でした。話しを良く聞くと「山形県の最上川で趣味の鮎釣り中、沈みかけた段ボールに頭だけ出して4匹全身ずぶ濡れになり、沈みかけた段ボールに必死にしがみついる子猫を見つけ、川の中まで入って助け新潟まで連れて来た。」と言われます。この子達も保護猫「海」の様に育てれば、何とか助けられると思い保護し、夫と2人で必死になって哺乳瓶でミルクを与えましたが、翌日から1匹、2匹、3匹目と亡くなり、最後の1匹は先に亡くなった子達の分も生きて・・・・という願いを込めて面倒をみましたが、残念ながら亡くなってしまいました。昔からの風習?で、生まれたばかりの子猫は川に流すと恨まずに成仏すると言われているせいか、今でもそうする人がいると聞きましたが、非常に残酷な事です。片手の中にすっぽり入る小さな命が、生きながらえようと全身水に濡れながら必死に段ボールにしがみついていたと思うと、今でも涙が出ます。4匹の亡くなった小さな命を思うと絶対に止めて欲しい事です。 もう少しで携帯当番も終わります。夫婦・ワン達共々また元の穏やかな生活に戻りますが、私はこれからも小さな命1匹を幸せにする様に頑張りたいと思います。 |
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新潟動物ネットワーク わんこママ |
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平成22年10月1日掲載 | ||
新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn2@ndn2001.com http://ndn2001.com 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www17.plala.or.jp/ndn/ |
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