http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001

   新潟動物ネットワーク  No.14

2004年度会報作成を担当して

 初めて「会報作成を担当しないか」と声をかけられた時には、自分につとまるのだろうか?という不安がありました。なにしろ県内1000人以上の会員さん・スタッフが目にするのです。

 まず、つまずいたのは、原稿の量に対する「文字の大きさ」をどう調節するか?でした。会員さんの中にはご年配の方も多いので、小さな字では読みづらく、かといって字を大きくすると、とても1ページに収まりきらない…。NDNの活動は多岐にわたり、担当者さんの思い入れも深いため、どうしても原稿の量が多くなりがちです。なるべく多くの情報を盛り込みつつ、見やすい紙面にするにはどうすればよいのか…。編集と同時に原稿担当者さんとの相談を繰り返し、試行錯誤してきましたが、まだまだ改良の余地があると感じています。

 もう一つは「写真の再現が難しい」ということ。これは会報の印刷方法によるものです。会報には、活動報告はもちろん、飼い主になってくださった皆様からのお便りを紹介するページが毎号掲載されています。辛かった過去を乗り越えて、暖かい家庭を手に入れることのできた動物たち。送られてくる写真は、たいていが新しい飼い主さんとのツーショット。時には先住犬・猫ちゃんとじゃれあうかわいらしい姿などです。編集中にも、自然と笑みがこぼれてしまいます。その幸せそうな顔を、ぜひぜひ他の会員さんにも見てほしい!しかし現状の印刷方法では写真をきれいに再現することが難しく、大変残念に思っています。

 またご存じのとおり、2004年は災害の年でもありました。7.13水害・10.23震災後には、被災した動物たちと飼い主さんへの支援活動、一時保護などをNDNでも行いました。義援金の御礼、被災当時の体験談、避難生活で困ったこと、行政の対応について、そして今後の課題など…。その様子を皆様にお伝えするべく、先日発行された冬号は、通常より2ページ増頁となっております。

 ボランティアとしてこれだけの活動をしていける皆様の愛情とパワーに感動し、その気持ちを1人でも多くの方に伝えることができれば…と願い、この1年間、会報作成をしてきました。捨てられたペットたちの末路、殺処分の悲惨さ、野良猫を巡ってのトラブル。しかしまだ世間には「その事実すら知られていない」のが現状です。知らなければ、当然、対策などできるはずがありません。活動とともに、その情報を世の中に「伝える」「表現する」ことの難しさ、大切さを改めて考えさせられました。

 加えてマスメディアによる無責任な「ペットブーム」報道に、怒りと疑問を感じざるを得ません。動物と暮らすことは、決して華やかで楽しいことだけではありません。可愛いおもちゃや、綺麗なアクセサリーと同じように考えてはいけないのです。生き物を「商品化した」報道に惑わされず、今何が問題となっているのか? それにどう対応していくのか?

 正確な情報がもっと多くの方に伝わるように、官民一体となって取り組んでいくべきだと思います。


          

新潟動物ネットワーク・2004年度会報作成担当
石橋 綾
平成17年2月1日掲載

バックナンバー 1)里親探しています。
2)なぜ、のら猫になるの?(その1)
3)なぜ、のら猫になるの?(その2)
4)なぜ、のら猫になるの?(最終回)
5)「馬」のこと
6)犬班の譲渡活動について
7)学校啓発班の活動
8)多頭飼育班の活動について
9)フリマの活動について
10)動物虐待を考える
11)レクレーション活動について
12)中越地震における新潟動物ネットワークの対応
13)「お礼状発送係り」を担当して

新潟動物ネットワーク 090-2844-4881  メールndn-land2@picot.ne.jp
http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html

新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・

※里親になってくださる方はこちらから※
http://www.ific.ne.jp/ndn.land/floor/rule.html


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