新潟動物ネットワーク No.104 |
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「動物愛護フェスティバル」 |
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暑さも落ち着いた9月下旬、今年も日本全国各地で動物愛護週間に合わせたイベント 「動物愛護フィスティバル」が行われます。 新潟県でも6つの会場で盛大に「動物愛護フェスティバル」が催されます。 9月11日 (火) 佐渡 おんでこドーム 9月23日 (日) 中越 「ハイブ長岡」 9月22日(土・祝) 下越 新発田カルチャーセンター広場 9月22日(土・祝) 県央 三条機械スタジアム(NDN犬猫の譲渡会あり) 9月22日(土・祝) 新潟市 スポーツ公園 列柱廊 9月23日 (日) 上越 高田公園 列柱廊 会場では動物愛護精神の啓発や適正飼育の知識の普及を目的とした様々なお楽しみが目白押しです。 長年、家族として共に暮らしたペットたちの長寿動物表彰式は観ている側にも励みになりますね。 獣医さんのペット健康相談。 トリマーさんの簡単お手入れレッスン。我が家のペット紹介。 いざという時のために飼い主さんが準備出来る防災グッズ展示。 人間と共に働く訓練された災害救助犬、警察犬、盲導犬のデモンストレーション。 子供さんも楽しみながら動物の事が学べる○×クイズ、紙芝居、お絵描き、折り紙、動物バルーン、 迷子札作り、似顔絵コーナーなどもあります。 ふれあいセンター紹介、犬猫譲渡情報コーナー、フリスビードッグ、アジリティ、ミニドッグランなども計画されています。 会場によって内容の違いはありますが皆さんもご家族連れで是非、最寄りの会場にお出かけになってみては如何でしょうか。 フェスティバルが行なわれる「動物愛護週間」は昭和26年から「春分の日」あたりに開催されていましたが、昭和29年に「秋分の日」を中心に改めて設定され9月20日~26日までの1週間が 「愛護週間」の期間となりました。 かれこれ・・・60年以上にもなる法律で定められた数少ない歴史ある週間の一つなのです。 60年前、犬猫たち家畜も含め、動物たちは、どんな扱いだったのか・・・。 動物たちを取り巻く環境は、社会的関心、背景など人間の都合によって左右されるものですが 動物愛護に関わった先人たちの苦労や思いは、動物たちに優しい社会、人と動物たちとの共生を願っての熱意ある活動だったと思います。 その思いは、今、どのような形となっているのでしょうか。 動物飼育は番犬やネズミ捕り猫ではなく、癒しをもたらす愛玩動物となり 日本国中津々浦々、ペットブームと謳われ久しくなりましたがファッションのように犬や猫の種類にも 幾つもの流行が過ぎ去りました。 それに伴って、大量生産を狙った劣悪な繁殖場、移動販売、ネット販売、深夜営業ペットショップなど動物たちの生態、習性を無視した生体販売商業が一時、問題になりましたがペット関連業は数兆円を超えるモンスター市場に成長しました。 家庭の中でも人と動物たちとの繋がりが深くなってきましたが、残念な事に動物たちの生態、習性を 理解せず不適切な飼育による近隣とのトラブル、遺棄や飼育放棄、問題行動、虐待などの問題も増え続けて来た結果、保健所にも高額で購入したであろう人気犬種の飼い主による持ち込みや人気猫種の野良猫も同時に増えて来たのです。 新潟県では「動物愛護管理推進計画」として平成20年~29年の10年間に保健所に収容された動物たちの殺処分を半減させる目標を立て、持ち込み飼い主に対する終生飼養の指導や犬のしつけ教室、 HP掲載による新しい飼い主募集など行い、そうした各保健所の熱心な取り組みによって目標達成年数半分の5年で処分数半減を成し遂げました。 嬉しい事ではありますが、それでも、尚、猫の処分は年に二千匹を超えています。 多くは野良猫ということですが飼い猫が産んだ子猫を持ち込む人も少なくありません。 殺処分半減目標は行政だけの取り組みだけではなく、「飼い主」の立場にある私たちが「完全室内飼い」「不妊去勢手術」「終生飼養」「脱走防止」など適正飼育をする事で大きく貢献できる事なのです。 同時に、適正飼育は社会と家族である動物たちへの責任という認識も持ちたいものです。 問題行動の基を探り改善を図る努力。 健康を維持する生活習慣。 高齢、病気になっても、最期まで看取る覚悟。 災害があった時の同行避難の準備。 私たち飼い主が家族である動物たちを最期の日まで守り「しっかりした飼い主さん」になるために 日々、学ぶ事はたくさんあります。 今年は、そんな事も考えながら身近な動物たちへの正しい知識、快適に日々暮らすアイディアも 笑顔と一緒に学んでみませんか。 各フィスティバル会場にはNDNブースも設置されています。 NDNスタッフも各会場に参加しますので気軽にお声を掛けて下さいね。 新しい飼い主さんのお問い合わせ犬猫共に大募集中です。 無用な殺処分も虐待も無い、人と動物たちとの共生、そんな世の中を目指し尽力した先人たちの 思いを「動物愛護週間」のこの期間により確実に広めていきたいと思っています。 そして、人にも動物たちにも優しい社会を築く将来の大人たちにも「小さな命」を守ろうという 当たり前で大切な「動物愛護」の種が心に奥に根ざすフェスティバルになることを願っています。 皆さん、ご家族、お友だちお誘い合わせの上、各会場においで下さいますように 宜しくお願いします。 |
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新潟動物ネットワーク | ||
平成24年9月1日掲載 | ||
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