新潟動物ネットワーク No.17 |
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“動物好き”に翻弄される動物たち |
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フェレットと聞いて、どれくらいの方々がどんな顔をして、どんな形をして、どんな仕草をする動物ということがイメージできるでしょうか。フェレットとは、もともと日本にはいなかった、ペット用のイタチです。数年前、散歩の必要がなく、大きな声を出さない動物ということで、大都市を中心に、こっそりアパートで飼う人が増えた動物です。 私もまた、フェレットたちと暮らしていた一人でしたが、ある日、長岡の動物病院でフェレットを抱いた女性と会話をしたことがNDNで里親探しをするようになる発端でした。 彼女の紹介で、その後、捨てられた二匹の世話をすることになりました。一匹は副腎の病気で頭以外はほぼ毛がない状態で、寝袋と一緒にバスケットに入れられて動物病院前に放置され、もう一匹は尻尾がはげてバサバサの毛になっていました。長い放浪で疲れたのでしょう。痩せていました。 そんな彼らも、今ではすっかり見事な毛が生えそろい、甘えて我も我もと抱っこを要求してくるほどなついてきました。 イタチ科の動物は、臭腺を除去し、避妊・去勢手術をしなければ、臭いが強く、凶暴になるために人間とは暮らせません。それを、彼らが望んだわけでもないのに人間の都合で手術して売られているのがフェレットです。副腎の病気は、その避妊・去勢手術が原因で発生する、言ってみれば人間が病気にさせているようなものなのです。人間の都合で病気にさせてしまったのに、治療も受けさせず、捨ててしまうというのはどういうことでしょうか。「動物が好きだから」とお迎えしたからには、動くぬいぐるみとしてではなく、わが子のようにその子の一生を見てあげて欲しいです。 こうして、動物たちを病気のまま捨ててしまう人もいれば、病気と知った上で里親になってくださる方もいます。新潟動物ネットワークのホームページを見た方から、抑留施設の現状も知りたい、というメールをいただいたこともあります。反面、動物好きであっても、年間大量の犬や猫たちが人の手によって殺される事実を聞きたくないと、最初から目を背けてしまう方もいます。私もまだ実際の活動に参加して日が浅いですが、現実に目を向けて彼らのことを多くの人たちに知ってもらえるように努力したいです。短い期間ですが、我が家で一緒に暮らした子が、里親さんに抱かれて少しだけ心配そうにしているのを見ると、ちょっと寂しいですが、彼らはきっと幸せになってくれると思います。 人はよく、「動物に癒される」と言いますが、彼らもまたやさしい飼い主に抱かれていることを幸せと感じていると思います。人の都合で彼らを振り回すのではなく、お互いがいい関係でいられるようになりたいですね。 |
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新潟動物ネットワーク 小動物チーム |
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バックナンバー | 1)里親探しています。 2)なぜ、のら猫になるの?(その1) 3)なぜ、のら猫になるの?(その2) 4)なぜ、のら猫になるの?(最終回) 5)「馬」のこと 6)犬班の譲渡活動について 7)学校啓発班の活動 8)多頭飼育班の活動について 9)フリマの活動について 10)動物虐待を考える 11)レクレーション活動について 12)中越地震における新潟動物ネットワークの対応 13)「お礼状発送係り」を担当して 14)2004年度会報作成を担当して 15)携帯当番を担当して 16)ボランティア活動とお金 |
新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn-land2@picot.ne.jp http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www.ific.ne.jp/ndn.land/floor/rule.html |
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