新潟動物ネットワーク No.24 |
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村上東中学校で「命の大切さについて」 |
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昨年12月1日に、村上市立村上東中学校のPTAの方々にお招きいただき、「命の大切さについて」と題し、全校生徒の皆さんにお話をしました。 NDNは新潟県全般で活動していますが、なぜか、この村上市では、これまで活動の機会がありませんでした。これはある意味、この地域における動物事情を反映しているかもしれません。 NDNの学校訪問活動には、通常、動物との触れ合いタイムが含まれます。保健所の檻から、また町角ののらちゃんから救い出された犬や猫、モルモットなどの身近な動物と触れ合うことで、子供たちがその生きている温もりを感じ、殺処分という現実の恐ろしさと救われた幸運さから何かを読み取ってもらいたい、というねらいを持って行います。 しかし、今回初めて、動物の校内進入お断りの規制を受けました。理由は、「動物アレルギーの生徒に配慮する」という学校長の判断だそうです。広い体育館の一角で姿形を紹介するだけ、というのもダメでした。そういえば、以前、五泉市の中学校でも、文化祭のイベントに同伴させた犬を見て激昂した男性がいましたっけ。その背景には同じような考え方があるのかもしれません。 50分間の講演会は無事に終了しました。 日本の動物たちをめぐる現状について、目をつぶりたいような場面もありますが、中学生の皆さんにはしっかり見ていただきたいと思い「残された命」というビデオを流しました。泣いている生徒さんもいました。実験、虐待、病気、災害で取り残される、保健所での殺処分...。 平成16年度、新潟県の保健所での犬猫の殺処分数は4,881匹。うち村上・新発田地区での殺処分数は305匹です。この地域では飼い主からの持込率が最も高く、残念ながら意識が遅れていると言わざるを得ません。以前、村上市内のある地区で「のら猫の一斉捕獲」という計画が立てられてNDNに相談があり、中止を申し入れたことがありました。回覧文書には『皆さんの住み良い暮らし、快適な日々を過していただくためにも、...のら猫を一掃したいと思っておりますので、よろしくご協力をお願いいたします。』と書かれていました。 この地球は人間だけで生きているのではありません。この連載の始めに「なぜ、のら猫になるの?」でも書きましたが、のら猫は決して野生ではなく、全てイエネコという元飼い猫たちです。動物がモノになり、ブームの果てに「いらないモノ」になっていく日本の現状を変えていくために、今、何をしなければいけないか、これから何ができるか? 「捨てないで、最後まで責任を持って」という願いは、若い世代に伝わったでしょうか。PTAの皆さんからは、「猫は1年でこんなに増えるの? 生後半年で繁殖できるの?」と驚いたり、ビデオの映像を「生まれて初めて知った事実です」と衝撃を受けたりしたという感想をいただきました。 村上市は、古い家並みを上手に生かした美しい街ですね。人と動物が一緒に暮らせる優しい町作りをどうかよろしくお願いいたします。 |
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新潟動物ネットワーク 猫班 小林満喜子 平成18年1月1日掲載 |
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新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn-land2@picot.ne.jp http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www.ific.ne.jp/ndn.land/floor/rule.html |
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