新潟動物ネットワーク No.47 |
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動物との係わり合いとアクシデント |
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5年ほど前、犬が好きであった私は、餌も十分になく病気が蔓延している野良猫の悲惨な状況を知らずに、池の金魚5匹を食べた野良猫を追いかけまわしていた。このときの私にとって、野良猫はじゃまなやっかいものであった。 やがてどうしても犬を飼いたくなった私は、保健所から迎え入れようと思ったのだが「適当な犬がいない」と断られ、ペットショップ回りをして一目ぼれした黒柴犬を購入することになる。そして1年後、日中一匹で留守番をする犬のために猫を一匹飼うことにしたのである。当時は犬と猫のどっちが好きかと聞かれれば迷わず犬と答えるような私が、35年ぶりに猫を飼おうと思ったきっかけは、このようにあまり立派なものではなかった。新潟動物ネットワーク(NDN)から猫を譲渡された私は、直ぐに猫のとりこになり、障子や神棚をボロボロにするワンパク子猫ではあったが、それがまた何とも言えず、犬に対するものと同様の愛情をそそぐことになった。また同時期にNDNが関係していた多頭飼育現場改善作業でボランティア活動を開始し、虐待や保護についての考え方にも変化が出てきたところであった。 そしてあるとき、動物病院までの猫の運搬係を引き受けたことがきかっけで、猫班で活動することとなった。猫班を通して野良猫の悲惨な状況を知った私は、まもなく自宅の車庫で野良猫が5匹の子供を産んでいるのを見つけることになる。やっと目の開いた子猫の世話などしたことがない私は、生まれた野良の子猫を保護したところまでは良かったのだが、病気の世話ができずにベテランスタッフに預けることになってしまった。私はまだあまり役に立たない“ダメスタッフ”であった。 そんな私も、最近は何とか死にかけた猫の世話をして里子に出したりできるようになった。保護して苦労して里子に出した猫が幸せにしていると、何とも言えない幸せな気持ちになるようになったのである。 先日、我が飼い猫(チャチャ)が、自宅から数十キロ離れた預け先のペットホテルから、窓の鍵を開けて脱走してしまった。引き戸や引き出しを簡単に開ける頭の良さが災いとなったのであるが、まさか鍵を開けるとは思ってもいなかった。50日後、脱走した場所へ戻ってきた猫は、ガリガリに痩せて、極度の貧血らしく、肉球、唇、鼻が真っ白で、40度の熱からか食欲が殆ど無かった。猫は脱走したところに必ず戻るか近くに潜伏している。諦めずにいつまでも捜索することの大切さを学ばせてもらったが、同時に野良生活の悲惨さを改めて痛感させられた。 元気の無い猫に強制給餌をしながら思う。早く元気になってキャットタワーを勢いよく登ってほしい、いろいろ助けていただいた方々に応えるためにも絶対に元気にならないといけないのだと。 |
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新潟動物ネットワーク/猫班 永井 公典 |
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平成19年12月1日掲載 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn-land2@picot.ne.jp http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www17.plala.or.jp/ndn/ |
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