猫の飼主探しから、素敵な出合い
春と秋の猫の出産ラッシュ時には、親子でセンターに持ち込まれることがよくあります。おっぱいに吸い付きながら、ガス処分機に押し込められる光景を想像しただけでも、胸が締めつけられる思いです。このような殺されるために生まれる命を作らないために、不妊手術の必要性を強く訴えなければと思います。
この親子はこのままでは確実に殺される運命。見過ごすことができず、里親探しをすることにしました。ポスターを作り、スーパーの掲示板などに貼って、その間に親猫の避妊手術を済ませました。幸いにも子猫はセンターで希望された方に1匹もらわれ、あとの3匹はＮＤＮを通じて希望者に譲渡されました。
母猫はなかなか希望者がいません。しかし、数週間後、ポスターを見た人から、友人夫婦が猫を飼いたい、と紹介してくれました。すばしっこい子猫よりも落ち着いた成猫が希望ということで、一目で気に入ってもらえました。子猫を次々に奪われ、心身共に疲れ果てていた母猫でしたが、数日後、お宅にお邪魔した時には、すっかりご夫婦のセラピー猫となっていました。今では家族の一員として幸せに暮らしています。
その飼い主、イナジーさんは、ジャズ系音楽プロデュースのお仕事をされている方で、私の交友録のジャンルに初登録。いろいろなお話を聞かせていただき、今まで知らなかったジャズ音楽の世界に触れることができました。その後も猫の花ちゃんの近況報告や、動物のこと、コンサートの案内など、いろいろな情報を寄せてくださいます。
この秋、イナジーさんからお電話をいただき、映画音楽で有名なヘンリー・マンシーニ、トリュービュートオーケストラ新潟公演に動物ネットワークを50名ほど招待したい、というありがたいお誘いをうけました。8,000円もする席を50席も！？ ウソみたいな話でしたが、故ヘンリーの愛娘にあたるボーカルのモニカ・マンシーニさんは大の動物好きで、愛護活動にも関心があるということから、企画担当のイナジーさんが便宜を図って下さったのです。動物愛護の輪がこんなふうに繋がっていくのは本当に嬉しく思います。スタッフを含め、協力獣医さん、里親さんなど総勢53名が、一流の演奏を生で聞き、肌で感じ、ジャズの世界を十分に堪能する楽しい時間を過ごすことができました。
1匹の猫からこのような出合いがあったことは、私の一生の思い出の1ページになりそうです。
花ちゃんに感謝！ スタッフの青木さん親子からモニカさんへNDNカレンダーと花束を贈呈しました http://www.ir-waiwai.co.jp/inajie/ ジャズファンの方、ぜひご覧ください。 |
猫班 角田美知子
平成17年12月1日掲載
| 1 | 里親探しています。 | 2 | なぜ、のら猫になるの？（その１） |
| 3 | なぜ、のら猫になるの？（その２） | 4 | なぜ、のら猫になるの？（最終回） |
| 5 | 「馬」のこと | 6 | 犬班の譲渡活動について |
| 7 | 学校啓発班の活動 | 8 | 多頭飼育班の活動について |
| 9 | フリマの活動について | 10 | 動物虐待を考える |
| 11 | レクレーション活動について | 12 | 中越地震における新潟動物ネットワークの対応 |
| 13 | 「お礼状発送係り」を担当して | 14 | 2004年度会報作成を担当して |
| 15 | 携帯当番を担当して | 16 | ボランティア活動とお金 |
| 17 | “動物好き”に翻弄される動物たち | 18 | 「生きる使命を与えられた動物たち」 〜猫の一時保護を通して〜 |
| 19 | パネル展と講演会のお知らせ | 20 | 一時保護で変わる犬の運命 |
| 21 | 動物たちを考えるパネル展 | 22 | 外国人の目から見た日本の動物たち |
| 23 | 猫の飼主探しから、素敵な出合い |
http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html
新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・
※里親になってくださる方はこちらから※
http://www.ific.ne.jp/ndn.land/floor/rule.html
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