新潟動物ネットワーク No.33 |
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小さな命の移動販売 |
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最近、犬猫の移動販売の広告や宣伝をよく見かけます。 一度に沢山の犬猫種が見られて簡単に購入できるし、見たり触ったりして子犬や子猫に癒される時間を持てる事でしょう。けれども、その子達は毎日狭いケージの中で、辛い時間を過ごしているのです。子犬・子猫は食べて寝る事が仕事です。人間の赤ちゃんと同じです。それが毎日、人の目にさらされ、手で触られ、ゆっくり寝る時間などありません。 8月下旬、某販売業者により中越地区の寂れた廃業後の工場で、300匹の犬猫の販売が行われました。私が行ったときは平日で、人気はそんなにありませんでしたが、駐車場に着くなり、中の様子は見えなくても、とても切なく胸が締め付けられて哀しい気持ちになっていました。販売の移動バスも停まっていたので、きっと全国各地を移動しながら売られているのでしょう。鳴き声はほとんどしません。 会場の中に入ると、小さな段ボール箱が何十個と並べてあり、上部は覗くことができるようにボーン形にクリアになっていました。中にはセントバナードの子犬もいて、とても窮屈そうに寝ていました。子猫はいませんでした。箱の中には500mlのペットボトルを凍らせた物が入っていました。他に、小さな鳥かごのようなケージを何段か積み上げ、ラップのようなもので覆われたものがありました。私がケージに近付くと、子犬が嬉しそうに尻尾をふって近付いて来ます。お皿の水は空っぽでした。水がこぼれるとケージが汚れるからは空なのでしょうか?小さいうちの方が売れるからと、生後わずかな日数で、母犬から離乳させられ小さなケージに入っているのです。こんな狭い所から早く出たいよね?いいオーナーさんが見つかるといいね…それまで頑張るんだよ。私はそんな言葉しか子犬達にかけてあげられませんでした。 会場の入口には、月齢が経っている子犬が7匹、窮屈そうにケージに入っていました。皆、保健所で見るような哀しい目をしていました。家族で行ったのですが、帰りの車中では皆が無言で、重苦しい気持ちで家に着きました。その数日後に、量販店でも恒例の如く犬猫100匹ほどの販売をしていました。またかぁ…そこも同じ状態での販売です。心優しい人間に飼われた子は幸せでしょう。けれど、衝動的に安いからと安易に購入して、結局世話が出来ないと手放す事になったり、人間の都合で捨てられたり、保健所に持ち込まれる犬猫は後を絶たないのです。各地を移動し、それでも売れ残った子達はどんな運命を辿るのかを考えると体が震えます。 後日、例の移動販売から買った子犬が、購入後わずか数日でウィルス性の病気で死亡したという話を耳にしました。きっと、ずさんな販売管理の下で、小さな命はやっと生かされていたのでしょう。 皆さん、移動販売やペットショップからの命の購入の意味を、今一度考えてみて下さい。欧米では、店頭で生体を販売しているお店はありません。早く、日本からも生体販売のペットショップなどなくなりますように…。 |
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新潟動物ネットワーク/犬班 橋本 ひろみ 平成18年10月4日掲載 |
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新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn-land2@picot.ne.jp http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www17.plala.or.jp/ndn/ |
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