http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001

   新潟動物ネットワーク  No.27

「小さな命を救いたい」

私は今年からNDNの会員になりました。入会のきっかけは、お正月に何気なくネットウェーブをしていて某保健所に収容されている犬達が目に止まったからです。その犬達は今も私の脳裏から離れません。輝きのない寂しい目、全てを諦めている目、恐怖に怯えている目…胸が締め付けられました。自分達の行く末を知っているかのような表情、どうして君達はこんな所にいるの?我が家で可愛がられてノホホ〜ンとしている仔と全てが違っていました。

それからは毎夜、ネットであちこちの保健所の様子を見ては、可哀相だと、家族が寝静まってから泣く…、そんな日が10日程続きました。私はいったい何をしてるんだろ???私が毎日泣いたってこの子達は助かる?そうじゃない!じゃあ何をする?自分には何ができる?仕事もあるし娘も小さいし手がかかる。中学の息子の事も色々大変、お金も余裕なんてない…自問自答を繰り返しました。けれど世の中にはこんな可哀相な動物達がたくさんいるんだ。一日にどれだけ多くの動物達が尊い命を消されてしまうことか。その命を捨てるのも人間、生かすのも同じ人間。一刻も早く、今やらなくてどうするんだ!と思ったのです。

入会するにあたり友達にも声をかけましたが、「大変だね…そこまでは私にはできないな 」と言う答えばかりでした。それを聞いた時は、私の説得力が足りないんだ…と落ち込みもしました。けれど、私一人でもいいから入会しよう!同じ気持ちを持った人達が集まっているんだから!と一歩踏み出したのです。

今では犬班の活動に参加させてもらい、来週には柴犬を一時保護します。私の力は微力です。けれど自分の手で不幸な犬を一匹でもいいから助けて幸せにしてあげたい!今はこの気持ちでいっぱいです。いつか預かりの仔に素敵な里親さんが見付かり、私の元を離れる時が来るでしょう。ニコニコ笑顔で見送ってあげなきゃいけないんだろうけど、大泣きしそうだな…。そう!でも嬉し泣きだったら許してもらえるかな?

最後にコラムを読んでいただいた皆様に伝えたいです。アクセサリー感覚でペットを飼わないで下さい。終生家族の一員として可愛がってあげて下さい。私達と同じ”命”を持っているんです。話せないけれど、この子達の心の声も聞いてあげてください。そして皆さんも勇気を持って一歩踏み出して、私達と力を合わせ可哀相な動物を一匹でも多く救おうじゃありませんか!

新潟動物ネットワーク
犬班 橋本ひろみ
平成18年4月6日掲載


バックナンバー
1 里親探しています。 2 なぜ、のら猫になるの?(その1)
3 なぜ、のら猫になるの?(その2) 4 なぜ、のら猫になるの?(最終回)
5 「馬」のこと 6 犬班の譲渡活動について
7 学校啓発班の活動 8 多頭飼育班の活動について
9 フリマの活動について 10 動物虐待を考える
11 レクレーション活動について 12 中越地震における新潟動物ネットワークの対応
13 「お礼状発送係り」を担当して 14 2004年度会報作成を担当して
15 携帯当番を担当して 16 ボランティア活動とお金
17 “動物好き”に翻弄される動物たち 18 「生きる使命を与えられた動物たち」
    〜猫の一時保護を通して〜
19 パネル展と講演会のお知らせ 20 一時保護で変わる犬の運命
21 動物たちを考えるパネル展 22 外国人の目から見た日本の動物たち
23 猫の飼主探しから、素敵な出合い 24 村上東中学校で「命の大切さについて」
25 「動物たちへ少しのお手伝い」 26 「冬の野良猫」
27 小さな命を救いたい


新潟動物ネットワーク 090-2844-4881  メールndn-land2@picot.ne.jp
http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html

新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・

※里親になってくださる方はこちらから※
http://www.ific.ne.jp/ndn.land/floor/rule.html


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