新潟動物ネットワーク No.80 |
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NDNフェスティバル2010 |
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2010年のNDNフェスティバルでは、NEXT21市民プラザにて、「犬と猫と人間と」の映画上映&飯田監督のトークショー並びにブース展示を行いました。 お話は、ある老人がこの世から1匹でも多く不幸な犬や猫が減って欲しいと願い、自分一人の力では限界を感じ、飯田監督の元を訪れたところから始まります。 動物の保護や、ペットに携わる産業・行政などに特別な知識や関わりを持っているわけでもない監督が、老人に幾度か会う度に心を動かされて、ついには映画を完成させてしまいます。 4年の歳月を費やして作られたこの映画の内容は、日本の犬猫事情をドキュメンタリーで描いていて、全てが実在の施設・団体・個人を取材した本物の映像で構成されていました。保健所での犬・猫殺処分の実態、民間の保護団体の過酷な活動状況、個人の生活をかけて犬猫の保護に毎日を費やす人々、海外の動物保護施設の取材による日本との認識度の比較などなど。ときには目を覆いたくなるシーンもありました。しかし、覆ってはいけない!目をそむけてはいけない!そう言い聞かせてしっかり目に焼き付けました。 もちろん、ほのぼのとした笑みのこぼれるシーンもありました。同じ笑いと涙の映画でも、この笑いと涙は、決して「あー面白かった!感動したね!」というものとは違うものでした。この映画を観て何かを考えさせられ、何かを決心する・・・、多くの人がそう共感してくださるといいな。 上映の後、飯田監督の映画製作中のエピソード等をお話していただき、最後には質問まで受け付けていただきました。残念ながら、映画製作を依頼した老人は完成を待たずに亡くなられたそうです。老人の熱い思いと、この思いを伝えようとする監督の力。映画そのものはドキュメンタリーですが、老人と監督の出会いから映画の完成までには、何か素晴らしいドラマがあったように思います。 会場のロビーでは、新潟県と新潟市の保健所からブース展の協力をいただきました。NDNの幸せわんこにゃんこ写真展、パネル展示も行いました。 来場者数は、映画鑑賞のみの方で188名、ロビーのブース展示観覧のみの方も入れると200名以上の方の来場となりました。当日は残暑の厳しい中、足を運んでくださったお客様、本当にありがとうございました。 最後に私事ですが、ボランティア活動でお手伝いを始める以前は、飯田監督のように、より多くの人に影響を与えて、より多くの動物たちを救いたい!それなのに、自分には才能もお金も勇気も無いからできない、と自分の無力さに悲観ばかりしてきました。でも、ボランティアで小さなお手伝いができることが、1匹なのか、10匹なのかわからないけど、確実に救えていると感じるし、この活動で1人でも10人でも同じことを考えてくれる人が増えれば、1匹が10匹に、10匹が100匹に増えて救えることになる。大きなことはできないけど、小さなことすらできないのはもっと辛いことだとわかりました。 そうです、殺処分などでなくなっていく命の一つひとつが、息絶えながら祈っているはずです。偉大な人だけを求めているわけではありません。より多くの人々にほんの少しでいいから、心の片隅で、人間の身勝手によって密かに消されている命があることを忘れないでいてください、と。 |
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新潟動物ネットワーク/イベント班 浅見 清和 |
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平成22年9月12日掲載 | ||
新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn2@ndn2001.com http://ndn2001.com 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www17.plala.or.jp/ndn/ |
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