新潟動物ネットワーク No.61 |
|||||
高齢猫「ぽっつ」 |
|||||
新潟動物ネットワークでの活動が御縁となり、私の家で高齢猫「ぽっつ」を保護することになったのは昨年11月のことでした。 その日、腰を痛めた私は仕事を早退して「猫」が「山」で「ミャーオ」と鳴くかのような名前の病院に足を運んでいました。不思議なことに「猫を山で保護したから一時保護してもらえないだろうか?」と電話を受けたのはその日の午後のことです。 保健所で出逢って我が家の一員となった猫が四年目でぽっくり死んでしまったのがその二週間前の事で、私もなんとなくぽっくりした気分が続いていた矢先の保護でした。 衰弱死寸前だったと思われる小柄なその高齢猫に「ぽっつ」と名付けての保護が始まりました。しかしぽっつ、いくら口は動けど「ミャーオ」とは鳴きませんでした… 避妊手術済みだったその猫は、おそらく飼われていたであろう当時を忍ばせるように、出ない鳴き声で私に何か言ってきました。 「おなかへった」「寒かった」「寂しかった」何を訴えたかったのか… 飼い猫が迷いこむような場所ではないと保護した方が言っていたように、ぽっつはおそらく山に捨てられたのでしょう… 冬枯れに向かう山では餌となるような食べ物にはろくすっぽありつけなかったことでしょう… 喉も潰れたのでしょうか… |
|||||
毎朝ぽっつのくしゃみ鼻水を顔や後頭部に豪快にひっかけられながらの「添い寝保護」も4ヶ月目に入り、待望のニャンニャンニャン2月22日「猫の日」に合わせて開かれた里親探しの譲渡会で、ヤング猫らに混ざって参加してみた高齢猫ぽっつにもなんと奇跡が起きました!まさかの里親希望者が現れたのです\(^_^)/三人の小さな女の子を持つそのお母さんは言いました。 「以前飼っていて病気で亡くした猫に、色柄も体格もそっくりなんです…姉妹なんじゃないかと思うくらい…」 動物に関わる活動をしていると時々、御縁の不思議さに手を合わせたくなる場面に出くわします。難解な哲学書など引き合いに出さずとも、動物達が披露してくれる偶然を装った必然から、我々はシンプルな何かを学ばせられているのかもしれません。 |
|||||
新潟動物ネットワーク/多頭現場改善班 神田弘樹 |
|||||
平成21年3月1日掲載 | |||||
新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn2@ndn2001.com http://ndn2001.com 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www17.plala.or.jp/ndn/ |
|||||
|