http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001

   新潟動物ネットワーク  No.43

中越沖地震

3年間で2度目の大地震。被災された方たちの受けたダメージは、物心両面で計り知れない大きなものだと思います。被災された方たちの1日も早い復興を心よりお祈りします。

新潟動物ネットワークのスタッフは、地震発生5日後に数名で現地に入り、避難所を回りました。

その日の様子は、「新潟動物ネットワーク掲示板」に。
        http://www.style-21.com/mybbs/ndnland/index.html

新潟県では、地震発生の翌日に被災動物の支援活動についての通知を出し、2日後には動物救済本部を設置してペットフード等支援物資の提供、健康相談、動物の一時預かりなどの支援体制を整えました。3年前の中越地震では、この本部が立ち上がるまでに1週間ほどかかったことを考えると、格段に早いことです。また、本当に必要な支援体制・物資が適切に素早くまとめられていたことには感心しました。

ただ、残念だったのは、やはり緊急事態に際し、現場では救うべき対象は人が優先で、動物たちは隅に追いやられている実態を目にしたこと。最近は室内で飼われるようになった犬や猫が、避難所では建物内に入れずに、人の出入りの多い玄関先や、かろうじて雨風が防げる階段下に置かれていたのは、どんなにかストレスを感じることか。災害時は動物との同行避難が原則、といいますが、不特定多数の同居生活の中では、飼い主さんも気を遣って、それ以上は要求できないことが多いようです。防災マニュアル上は入室が許されているはずなのに、実際には「ペット禁止」を掲げていた避難所がありました。

普段から家庭でできることとして、吠えない、ケージに慣れさせる、飼い主の指示を守るなどの躾が大切ですが、一方で、動物を受け入れるシステムを行政は早急に作ってほしいと思います。例えば、避難所内に動物同伴者専用の部屋を作るとか、避難所近くの建物で動物だけを置いて飼い主さんがお世話できるようにするなど。

もうこれ以上起きてはほしくない地震災害ですが、大事な小さな家族を守るため、私たちも経験から学び、伝え、改善していきたいと思います。

平成19年8月1日掲載
新潟動物ネットワーク
小林満喜子

バックナンバー
1 里親探しています。 2 なぜ、のら猫になるの?(その1)
3 なぜ、のら猫になるの?(その2) 4 なぜ、のら猫になるの?(最終回)
5 「馬」のこと 6 犬班の譲渡活動について
7 学校啓発班の活動 8 多頭飼育班の活動について
9 フリマの活動について 10 動物虐待を考える
11 レクレーション活動について 12 中越地震における新潟動物ネットワークの対応
13 「お礼状発送係り」を担当して 14 2004年度会報作成を担当して
15 携帯当番を担当して 16 ボランティア活動とお金
17 “動物好き”に翻弄される動物たち 18 「生きる使命を与えられた動物たち」
    〜猫の一時保護を通して〜
19 パネル展と講演会のお知らせ 20 一時保護で変わる犬の運命
21 動物たちを考えるパネル展 22 外国人の目から見た日本の動物たち
23 猫の飼主探しから、素敵な出合い 24 村上東中学校で「命の大切さについて」
25 「動物たちへ少しのお手伝い」 26 「冬の野良猫」
27 小さな命を救いたい 28 うさぎとラビットファー
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31 今年は写真展とトークショー 32 優しい出会い
33 小さな命の移動販売 34 クーちゃんと暮らして
35 山に捨てられた猫 36 こどもたちに「命の大切さ」を伝える活動
37 ある犬の繁殖場 38 ある繁殖業者の廃業
39 愛犬からのメッセージ 40 聴導ねこ誕生!?
41 新潟動物ネットワークに参加して 42 気になっている事
43 中越沖地震

新潟動物ネットワーク 090-2844-4881  メールndn-land2@picot.ne.jp
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新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・

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