http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001

   新潟動物ネットワーク  No.15

携帯当番を担当して

 新潟動物ネットワークの携帯電話は何名かで交代で担当しています。携帯当番をしていると、犬、猫を新しい家族の一員として迎えようと考えて下さる里親希望者さんからのお電話、その反対に事情があり今まで一緒に暮らしてきた仔を手放そうと考えている方、また捨て猫に温かい手を差し伸べ保護している方からの里子相談の電話などをいただきます。また、一緒に暮らしていた動物の心の変化に対して自分はどう接すればよいのか、という相談電話など、毎日、本当にいろいろな内容の電話がかかってきます。携帯当番という言葉から電話番というイメージが先行してしまうかもしれませんが、一人の方からの電話は、私自身を一歩ずつ成長させてくれる糧となり、改めて人と人との繋がりの大切さを実感します。電話では相手の顔は見ることはできませんので、受話器の向こう側にいる相手の方はどんな気持ちで話しているのかを察するように心掛けています。

人間社会で生き続けてきた動物達は人間の助けがないと生きてはいけません。だからこそ、人と人との繋がりを円滑にし、分かり合おうと努力して行くことが、結果的に犬や猫たちを守ることにつながり、人×人から人×動物という共存しあう関係が生まれてくるのではないかと感じます。

けれども、残念ながら人×動物との共存、という言葉が一人歩きしていると感じずにはいられないときもあります。先に触れたように、今まで一緒に暮らした仔を引き取って欲しいという里子希望者さんからの依頼を受けたときなどです。ペットショップで生まれて数ヶ月の可愛らしいぬいぐるみのような子犬、子猫を見たときに、心が揺れ動き、その動物の持つ特性・習慣を考えず、また将来の自分の生活も視野に入れずに飼い始めた結果、面倒を見切れない、転勤等の理由で手放そうと思う、といった相談がありますが、人間の都合で振り回される動物にとってはたまったものではありません。一緒に生活する時には、まずはその動物の習慣や種類による特質を勉強し、自分の将来を見据えて、環境にあった無理のない仔を選ぶことによって、新しい道に進むことができるのではないかと思います。

最後に...。
一緒に暮らしている動物は可愛くて愛しく、かけがえのない存在で、100%の愛情を注いでも、まだ愛情が溢れていることに気付いたとき、今度は周りの動物に目を向けて見て下さい。あなたの少しの愛情で救われる仔がいるのです。


          

新潟動物ネットワーク・携帯当番担当
中村 馨
平成17年3月1日掲載

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7)学校啓発班の活動
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10)動物虐待を考える
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新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・

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