新潟動物ネットワーク No.84 |
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継続は力なり |
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村上広域情報誌にNDNが投稿するようになって今回で84回目。丸7年になりました。振り返れば、私が動物問題に関心を持つようになってから20年近くが過ぎ、NDNも立ち上げから10年経ちました。早いものです。 20年前は、まだ、新潟でも保健所から動物実験への払い下げられが行われていましたし、車が回ってゴミのように不要な犬猫を回収する定点収集が行われている地域がありました。回収された子猫は麻袋に入れられたまま数日間置かれることもありました。刹処分の方法は筋弛緩剤の注射で、意識があるまま呼吸を止めるという残酷な方法でした。現在、新潟県では「刹処分ゼロ」を目標に掲げて、方針を大きく転換しています。 また、私は学生の時に犬と猫を使った無意味な動物実験を経験しました。(歯学部の学生に対して、犬を使った呼吸の実験や、猫の除脳実験は不要です。)なぜ、あの時に実験を中止するよう発言できなかったのか、悔いを残しています。 世の中には不要な動物実験が数多くあります。この問題にもっと光が当たるようになれば良いと思っています。 他にも、もの言わぬ動物たちをめぐる問題はたくさんあります。20年前にはなかったネット販売の出現、過剰で劣悪な乱繁殖、虐待や劣悪多頭飼育を法律で縛ることもまだ実現できていません。のら猫を巡る問題も解決できていません。 日々の生活の中で、これらの問題を、見てみぬ振りをして通り過ぎることは簡単です。最初の一歩を踏み出すことはできても、その歩みを止めないことの大変さも、今は感じるようになりました。それでも活動を続けていられるのは、一緒に活動している仲間であったり、支援してくださっている多くの方の善意であったり、何よりも、生きることを純粋に受け入れている、動物たちの姿です。 苦しみや、残酷さや、飢えから、彼らが解放され、人間の欲望によって動物たちが搾取されることのない、動物たちに対して責任の持てる社会を作るのは、特別な誰かではなく、私たち一人ひとりの意識と行動だと思っています。 平成24年は5年ぶりの動物愛護法改正があります。動物たちを守り、人と動物とがより良い関係で共生できるような法律に近づくことができるよう期待しています。新潟でも、法改正に向けてのシンポジウムが行われます。今、どんな法律があって、どのように改正されるべきかを一緒に考えてみませんか? たくさんの方のお越しをお待ちしています。 動物との共生を考える連絡会シンポジウム 動物愛護管理法の改正に向けて 法で支える動物との共生~今、何が欠けているのか?~ 日時: 平成23年1月23日(日) 13:30-16:30 講師: 白井和也氏 (新潟県福祉保健部生活衛生課動物愛護・衛生係長) 本間隆一氏 (本間どうぶつ病院院長) 岡田朋子氏 (新潟動物ネットワーク代表) コーディネーター: 山﨑恵子氏 (動物との共生を考える連絡会幹事) 会場: 新潟市黒崎市民会館(黒崎地区公民館)1階ホール 参加費:無料 ((公社)新潟県獣医師会協賛金により無料) 共催: 動物との共生を考える連絡会、新潟県、新潟市 協賛: 公益社団法人 新潟県獣医師会 国際ペットワールド専門学校 お問い合わせ:動物との共生を考える連絡会 Fax 03-5612-0544 |
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新潟動物ネットワーク 代表/岡田 朋子 |
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平成23年1月1日掲載 | ||
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