新潟動物ネットワーク No.36 |
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こどもたちに「命の大切さ」を伝える活動 |
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昨今、いじめを苦にする自殺など、こどもの悲しい報道が後を絶ちません。たくさんの学校では、こどもたちへ「命の大切さ」を教えるように教育委員会から指示があり、様々な形で取り組まれています。NDNも微力ながら、こどもたちへ「命の大切さ」を伝える活動を続けています。 私が、担当するときはこんな話をしています。 こどもたちに、ほっぺ、首、わきの下、お友だちの手をさわってもらいます。温かい、くすぐったい、ドクドクしているとか何か感じること、それが生きていることだと話します。そして、これからふれあう犬や猫は、ぬいぐるみと違うから、温かいし、ドクドクしているし、臭いもする、だって、生きているからです、命があるから生きているのです、と話します。 それから低学年には、『いのちのまつり』(草場一寿・著 サンマーク出版)を読みます。その絵本には、命が先祖代々つながっているということがわかる仕掛けがあります。たくさんの先祖と命はつながっていて、あなた方は次の命をつなげていかなければならないのです。だから、命を大切に守らなければいけませんと話します。まず自分の命を大切にして、それから他の人の命、そして生き物全ての命を大切にしてくださいとお願いします。 また、この絵本には「いのちをありがとう」と言う言葉が出てきます。この言葉を声に出して、言うことをすすめます。生きていることへの感謝の言葉が、声で発せられれば、声は宇宙に刻印されます。ありがとうという言葉は、とても正の力がある言葉なので、たくさん使うことをお願いします。 そんな、大切な命を守るために、やらなければならないことは「食べること」。食べることは、たくさんの生き物の命をいただくことです。食べ物は、生き物の命と同じ、だから、大切にしなければならない、食べ物を粗末にすることは、命を粗末にすることと同じだと話します。 そして、人間は食べること以外にもたくさんの命を粗末にしています。ペットと呼ばれる動物達の命も粗末にしています。犬や猫などのペットが簡単に捨てられ殺されている現実を、高学年にはビデオを見て知ってもらいます。その殺される犬や猫を少しでも減らそうと、新しい飼い主さんを見つける活動を紹介し、実際に飼い主さんが連れてきた犬や猫、うさぎの悲しい過去を話してもらい、その後、お互いに生きていることをふれあって確認してもらいます。 最後に、参加していただいた保護者の方に、こどもが「飼いたい」と言っても「簡単に飼わないでください」と訴えます。家族全員が納得して、20年先の人生設計も考えてから飼ってくださいとお願いします。常に子犬や子猫が供給され続けるペットショップのシステムは、ペット用に生産された犬や猫の半数が、犠牲(生産数の約半分が死亡と行方不明です)になって成り立っています。ペットを見つける手段がペットショップだけではなく、保健所や動物管理センターで死を待つ子も選択肢に入れるなどの消費者の意識レベルをあげなければ、現在のペットショップのシステムは改善されません。また、いらないから殺すという今の行政のシステムも、市民による動物愛護の意識の向上と厳しく行政を監視していく姿勢によって、命のリレーを前提としたシステムへと変えていき、やがて、ペットは動物愛護センターから譲り受けることが普通になって欲しいと思います。 最近、私も、後生の人たちに何かを伝える年齢になったと思うようになりました。何をどうすればいいのかわかりませんでしたが、NDNのこうした活動を通じて、ようやくその機会を与えられたのではないかと思うようになりました。こどもたちに伝えたいことはたくさんあります。自ら死を選ぶなんてことがあっていいのでしょうか。命があるからありがたい、生きているからありがたい、生きていることに感謝して欲しいと思うようになりました。こどもたちに命を守ることの大切さをこれからも伝えていきたいです。 |
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新潟動物ネットワーク/学校啓発班 門倉 英次 平成19年1月1日掲載 |
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新潟動物ネットワーク 090-2844-4881 メールndn-land2@picot.ne.jp http://ndn-land2.picot.ne.jp/NDN_HP.html 新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。 もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・ ※里親になってくださる方はこちらから※ http://www17.plala.or.jp/ndn/ |
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