http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001
  
 新潟動物ネットワーク  
No.94

東北地方太平洋沖地震 被災地応援ボード 
~ペットを飼っている被災者のみなさまへ~
http://ndn2001.com/ndn/animal-support/index.html


新潟県動物保護管理センターにおける保護動物の譲渡活動について

 一般的にいう“保健所”に犬や猫など動物関係の連絡が入ると、新潟県の場合「動物保護管理センター(略して動管)」という施設の職員が対応します。ここで放浪犬や捨て猫を保護することになりますが、その後はどうなるかご存じですか?
 確かに10年くらい前は飼えなくなった、もしくは子犬や子猫が生まれてどうしようもない・・・と連れて来られると多くが殺処分されていました。現在はそんなイメージとは違い、新しい飼い主さんを探す施設となりつつあります。

 イヌの場合、現在ではほとんど子犬が保護されて来ることはありません。不妊・去勢手術を徹底される飼い主さんが多くなっており、飼い犬の想定外の出産が減少したことがうかがえます。
 新潟県では、成犬を飼い主が持ち込むか、放浪しているところを飼い主不明で保護されるケースがほとんどです。動管では健康状態や性格に大きな問題がなければ、このような子たちも新しい飼い主さんが決まるまで数ヶ月もの間、保護することもあります。ただしかなりの高齢であったり病気を発症していたりすると、譲渡対象になりません。

 ネコの場合は、イヌと違い、生まれて間もない子猫が捨てられ保護されてくることがほとんどです。交通事故などで保護される成猫もわずかにいますが、圧倒的に生後数日から2ヶ月令までの子猫が多いのが現状です。
 新発田市にある下越動物保護管理センターでの子猫の譲渡までの流れを簡単に説明します。
 子ネコは生後1~2ヶ月以上の自力でキャットフードが食べられる大きさで、かつ健康に問題がなければ、新しい飼い主さん探しをします。保護された子たちは、風邪症状や下痢が見られることが多く、またノミなどを他の子に感染させないためにも隔離室にて様子をみます。ここで投薬や注射・点眼など行い体調を整えます。
 症状が治まったところで猫専用の快適な部屋に移って希望者さんにお披露目です。この部屋に移る時には、あらかじめ猫用の混合ワクチンを接種し、症状によってはお腹の中の寄生虫の駆除も行っています。
 最近は県のホームページから写真つきの情報を閲覧する方が増加し、新しい家族に迎えたいという問い合わせが増えてきました。職員さんたちの日々の努力の甲斐もあり、譲渡率は増えていますが、猫の繁殖シーズン(とくに春と秋)には猫のお部屋は満員です。

 こうなる原因は繁殖制限をせずに飼育し子猫を増やすという行為を繰り返す人がいるからです。自然に任せたいといって飼い猫の手術をせずに自由に外出させていれば、年2回以上出産するため少なくとも10頭以上の子猫が増えていきます。この子たちは外にいればカラスや他の猫に襲われて命を落とすこともあります。飼い猫であれば10年以上生きられるのに、野良猫として生活することで平均寿命は2年くらいといわれます。
 
 動管では、さまざまな方法で飼い猫や人からお世話をしてもらっている野良猫たちへの不妊・去勢手術を実施してもらうように周知活動を行っています。
 ぜひ、県のホームページから「動物」で検索して見てください。

【今後のNDNの譲渡会開催案内】
 ◆11月3日(木・祝)10時〜14時「キテ・ミテ・キタク」
   新潟市北区笹山(JRA新潟競馬場内ポニーリンク)
   ※「キテ・ミテ・キタク」とは…新潟市北区のイベントで、
    農産物・地元特産品・水産加工物の販売やフリーマーケット、各種団体のPRが行われます。
   ※東日本大震災チャリティー企画に伴い、クーポン付きチケット(入場料100円)が必要になります。
    会場内で100円のクーポン券としてご利用いただけます。
   ※雨天決行

 ◆11月6日(日) 12時〜15時「日報+BSN住まいの広場」長岡会場
   長岡市寺島町640(リバーサイド千秋向かい)
   ※雨天決行

 ◆来年24年度も毎月譲渡会を開催の予定です。
   ◎譲渡会の情報、里親募集している犬猫達の情報はHPでご覧いただけます。
     (譲渡会が待てない〜!という方は、直接お問い合わせくださいd(^◇^))

  新潟動物ネットワークHP→http://ndn2001.com/
  里親募集コーナーはこちら→http://ndn2001.com/owner/index.htm
  会携帯:090−2844−4881
      (10時〜5時 非通知不可。番号のお間違えのないようお願いします)
新潟動物ネットワーク/譲渡会班
県職員獣医師  上杉 晶
平成23年11月1日掲載

新潟動物ネットワーク  バックナンバー
1 里親探しています。 2 なぜ、のら猫になるの?(その1)
3 なぜ、のら猫になるの?(その2) 4 なぜ、のら猫になるの?(最終回)
5 「馬」のこと 6 犬班の譲渡活動について
7 学校啓発班の活動 8 多頭飼育班の活動について
9 フリマの活動について 10 動物虐待を考える
11 レクレーション活動について 12 中越地震における新潟動物ネットワークの対応
13 「お礼状発送係り」を担当して 14 2004年度会報作成を担当して
15 携帯当番を担当して 16 ボランティア活動とお金
17 “動物好き”に翻弄される動物たち 18 「生きる使命を与えられた動物たち」
    ~猫の一時保護を通して~
19 パネル展と講演会のお知らせ 20 一時保護で変わる犬の運命
21 動物たちを考えるパネル展 22 外国人の目から見た日本の動物たち
23 猫の飼主探しから、素敵な出合い 24 村上東中学校で「命の大切さについて」
25 「動物たちへ少しのお手伝い」 26 「冬の野良猫」
27 小さな命を救いたい 28 うさぎとラビットファー
29 捨て猫しゅんすけと新潟動物ネットワーク 30 リニューアルしました
31 今年は写真展とトークショー 32 優しい出会い
33 小さな命の移動販売 34 クーちゃんと暮らして
35 山に捨てられた猫 36 こどもたちに「命の大切さ」を伝える活動
37 ある犬の繁殖場 38 ある繁殖業者の廃業
39 愛犬からのメッセージ 40 聴導ねこ誕生!?
41 新潟動物ネットワークに参加して 42 気になっている事
43 中越沖地震 44 NDNフェスティバル「身近な動物問題に目を向けて」
45 NDNフェスティバル
 「身近な動物問題に目を向けて」を終えて
46 猫の譲渡会をします
 47  動物との係わり合いとアクシデント 48  NDN カレンダー
 49 雑感・携帯当番 50 犬の一時保護活動を通じて
51 ホームページのリニューアル 52 大平森林公園での犬の譲渡会を終えて
53  犬と猫の譲渡会 54 子猫を拾ってしまった
55  今年のフェスティバルは盛り沢山 56 進化していくNDNフェスティバル
57  譲渡会を終えて思う事(犬班) 58 「わんにゃんカーニバルIN朱鷺メッセ」を視察して
59 子猫を拾って  60 カレンダー送付係を担当して
61 猫の譲渡会での出会い 62 高齢猫「ぽっつ」
63 新潟動物ネットワーク(NDN)のスタッフとして 64 犬好きおばさんの話
65 気になる季節になりました 66 ゴールデンルール
67 新潟市で猫の不妊手術の助成金制度 68 今年もNDNフェスティバル2009開催!!
69 犬たちの暑い夏 70 「猫にピアス」
71 えほんのよみきかせ 72 犬の譲渡にまつわる思い
73 新年の始まりの交流 74 ホメオパシー勉強会
75 トラちゃんとミケちゃん 76 黄色いエンヤコラ
77 にょろ松イリュージョン 78 切なる夢
79 NDNフェスティバル2010 80 NDNフェスティバル2010
81 小さな命 82 赤い首輪
83 見果てぬ猫の楽園 84 継続は力なり
85 ペットショップに行く前に
        …ぜひ犬猫譲渡会へ!
86 雪の日に保健所を訪ねて
87 全ての尊い命 88 大震災に思うこと
89 恒例!
  NDNフェスティバル 2011のお知らせ
90 猫算(ねこざん)恐るべし!!
91 インターネットと現実
~ボランティアに保護されている犬猫は福島県だけで1300匹以上いる~
92 『同伴避難』~
~家族だからずっと一緒~~児玉小枝著~~出版に寄せて
93 「たくさんの想い」 94 新潟県動物保護管理センターにおける保護動物の譲渡活動について

新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
   もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・
新潟動物ネットワーク 090-2844-4881  メールndn2@ndn2001.com
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※里親になってくださる方はこちらから(H23.1 リンク変更)
  http://ndn2001.com/owner/index.htm
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新潟県村上市・岩船郡7市町村 月刊デジタル情報誌 2001年1月1日創刊 ムラカミ21ドットコム
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