新潟動物ネットワーク  
No.174


TNRのこと



約3年前の9月の終わり、母猫が5匹の仔猫を従えて日向ぼっこをしているのを発見しました。今すぐにでも素手で捕まえられそうな様子でしたが、初めてのことでどうしたらいいのか非常に悩みました。しかし、これからどんどん寒くなる季節、雨が降っても風が吹いてもたとえ天気が良くても彼らの姿を忘れることができず、とうとう仔猫5匹を保護することにしました。この時は、里親を見つけることができるのか不安でしたが、季節的なこと、少々の猫ブームのおかげか某里親探しサイトですぐに里親さんを見つけることができました。



親子猫を発見した3年前の9月某日。手前が母猫。


仔猫を保護して約一か月後、独りぼっちの母猫です。



病院での検診後の仔猫たち。満腹と暖かさでまったり中。


このことをきっかけに、只々ひたすら保護ネコに関する記事やブログを読みあさり、野良猫の生活や殺処分の現状を調べるようになりました。その中で見つけたのが「TNR」でした。
T トラップ 猫用の捕獲器を仕掛けて猫を捕獲すること
  捕獲機ってどんな物か、どこに売っているのか。とりあえずホームセンターを渡り歩き探すも何となく違うし、そもそも猫用なんてない。勇気を出して動物病院へ電話。なんともあっさり貸してもらえることを知る。捕獲機の使い方も教えてもらいいざ実践。地面に新聞紙を敷いてそこに捕獲機を置き、奥にたっぷりの粉末またたび。完璧、完璧。
N ニューター 猫の不妊去勢手術をすること
  捕獲機に入ったら動物病院へ連れて行って手術をお願いする、予約もせずに。結果少し叱られる。
R リターン 元の場所に戻すこと 
  ちょっと辛い。
と、こんな感じでTNRを始めました。今考えると何ともいい加減な…。
 「TNR」は、「すぐやる」・「全部やる」・「継続してやる」ことが大切だとある記事で読みました。増えてしまった場所では、決して容易なことではないと実感しています。

さて、5匹の仔猫を立派に育てた母猫ですが、現在は我が家で女王様に君臨しております。仔猫を保護したことで安心していたものの、気になり見にいけば仔猫達と一緒に過ごした場所に独りぼっちで居ました。実はこの母猫、私のいい加減トラップに入ってくれた第一号です。定員数2猫の我が家にタイミング良く滑り込みリターンを免れました。というより、私が出来なかったのかも知れませんが。未だにリターンは慣れません。



母猫を保護して約一か月後。
手術、ワクチン、シャンプーも済んで、すっかり見違えました。


ヒメと名付けられ更に一年半後。大好きな先住猫と。


保護して丸二年。おやつ待ちです。


新潟動物ネットワーク/譲渡会・物販チーム
桐生 法子
平成30年7月1日掲載

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