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9月30日(日)に新潟県動物愛護センターにて、わんわん交流会を開催しました。
里親さんや譲渡したわんちゃん達も来てくださり、17組26人、14匹の参加がありました。
第1部では講座「ポケットからのメッセージ」、第2部では実技「シニアもいきいき リンパマッサージ♬」を行いました。
講師に老犬介護サービス、ドッグホテル「pocket(ポケット)」の古澤小百合先生をお迎えし、講義をしていただきました。
なぜpocketを作ったの? 現状はどうなの? この3年間の経験を通して感じたこと、ペットを飼っているみなさんに知って欲しいことをお話していただきました。
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古澤先生は様々な形で飼い主さんを支えられるような施設、pocketを開所され、夜間もスタッフが泊まり込みでお世話をしています。
愛犬が若くして元気なうちは想像していなかった老犬介護。介護の大変さを目の当たりにし、精神的、肉体的な負担の大きさを感じ一人で抱え込み、不安や苦労の連続で自分と同じように悩んでいる人の支えになれたらという想いで開所されたそうです。
まず愛犬の「老い」を予測した生活が大切です。知らない人やわんちゃんに友好的であれば見知らぬ場所にも慣れやすい傾向にあります。社交性があれば介抱や介護を受けやすくなります。また飼い主さんも同じく社交的であり他者と交流することで、経験者の話が重要な情報源になります。一人でも多くの力になってくれる「仲間」が必要です。
次に、愛犬の高齢化を見越したしつけをしましょう。身体のどこを触られても嫌がったり噛み付いたりしないように。ケージに入れる、車に乗れる、排泄のコントロール、投薬、包帯や着衣を嫌がらないようにできると良いです。
次に、老化を迎えるまでにできることは、老化が始まる7才頃までの飼育環境や健康管理です。老化のスピードや質を緩やかにしてくれます。適度な運動、日光浴、適切なフードやサプリ選び、動物病院での健康診断が大切です。
また、愛犬が7~14才頃に飼い主自身が何歳になっているか、考えることも大切です。
介護に疲れて怒鳴ったりイライラしたりすることもあります。飼い主のリフレッシュのために老犬介護サービス、ペットホテルを利用しましょう。それにより、また愛情を取り戻せます。飼い主のイライラを一番に感じるのは愛犬です。
高齢化した愛犬を受け入れ、見捨てず共に生きましょう。それが長年にわたり「癒し」という幸せを与えてくれたパートナーへの恩返しになります。
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後半の実技ではご家庭でできるリンパマッサージを紹介していただきました。
首をさすったり、頭から尾までさすったり、背中をたたいたり、リンパ節を揉んだりと様々な方法がありました。
参加したわんちゃん達は吠えることなく、落ち着いた様子でマッサージを受けていました。血流を良くして飼い主さんも愛犬もリラックスできていたようです。老化防止に役立つ実技でした。
介護アイテムとして、ヨガマットや一人でも抱き上げられる介護用ベルト、人用オムツの代用例などの紹介もありました。
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愛犬にとっての幸せは飼い主の「理解と笑顔」です。とおっしゃっていました。
私も、共に過ごした15才になる愛犬の若い頃と年老いた今を思い浮かべ、最期まで覚悟を持ち、飼い主の責任、義務として見送ってあげたいと思いました。
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新潟動物ネットワーク/犬班
野瀬 真美
平成30年11月1日掲載
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