新潟動物ネットワーク No.160 |
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フィラリア予防が始まります |
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「犬フィラリア症とは」 ・蚊が媒介する代表的な犬の病気です。 ・最大30センチにもなる糸状の寄生虫である犬フィラリアが肺動脈や心臓に寄生することにより発生します |
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フィラリアの寄生した心臓(模型) |
フィラリアの成虫 |
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「犬フィラリア症の主な症状」 ・咳をする・元気がない・食欲がない・お腹が膨らんでくる・呼吸が苦しそう・尿が赤くなる・突然死・ ※猫にもまれに感染します(喘息のような咳・呼吸困難・突然死) 「どうやって感染するの?」 ・フィラリア感染犬への吸血により蚊の体内に侵入したミクロフィライアは蚊の体内で幼虫まで成長し、その蚊が別の犬を吸血すると新たな感染となり、フィラリアの幼虫は犬の体内で成虫になります。 「予防が最良の方法です!」 ・ほぼ100%予防で防ぐことができます ・色々な予防方法がありますのでその子に合った予防方法を選ぶことができます ・お肉タイプ…おやつ感覚でおいしく予防 ・液体でスポットタイプ…食の細い子に・ノミなどの寄生虫にも効果あり ・注射タイプ…1回の注射で済みます。毎月の投与を忘れがちな飼い主さんに ・錠剤タイプ…薬が小さいので好きな食べ物に包んで与えやすい ※まずは検査をしてフィラリアがいない事を確認してからの予防になります (駆虫薬によってフィラリアの幼虫が死亡するとショック症状を起こすことがあるため) 「予防薬を投与していても感染することがあるかも?注意点」 ・予定日より遅れたり忘れてしまった場合 ・早めに投薬時期を終了してしまった場合 ・最後の投薬を終えてから感染した場合 ・犬が薬を吐き出したことに気づいていない場合 「予防のポイント」 ・フィライアが薬の効く状態まで成長してから薬で駆除するため蚊が出始めて1か月後から蚊を見なくなって1か月後までが予防期間になります。 ※予防期間は新潟県では5月から10月ですが地域によって蚊の発生時期が異なるため、かかりつけの動物病院にお問い合わせしてください。 |
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新潟動物ネットワーク/犬班 堀江 真美 平成29年5月1日掲載 |
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