新潟動物ネットワーク  
No.158


野良猫の保護活動


今から7年前。
近所の老夫婦が野良猫に餌を与えていました。
10数匹にもなったそのコミュニティーに1匹とても人懐っこい白猫がいて
いつも私にすり寄ってくれる愛らしい子でした。
シロは散歩で通りかかった犬に毎日とびかかり攻撃するのに
ウチの犬には一切手を出さず、一緒に散歩までついてきたりと
私達とは特別な間柄になっていました。
ところがある日、近隣の住民から庭に糞をするので迷惑だと
市役所へ連絡が入り、私達家族が気づいた時には半数以上保健所へ連れて行かれ
愛するシロも連れて行かれた事がわかりました。
市役所や保健所に急いで連れ戻しを要求するも不可能だと断られ
私達は絶望しました。
老夫婦は1匹だけ飼い猫とし他の猫達は全て連れて行かせ、
そして、その子がまた子を産み2年もするとまた10数匹のコミュニティーになり、
保健所が1匹を残して一掃。これの繰り返しで最近まできました。
費用は負担するからと去勢手術をお願いしても断られ、
どうする事もできないでいて月日が流れたある日。
老夫婦は高齢のために引っ越す事になったのです。
そこで私達は残った猫達を地域猫として世話をしようと決め、
猫を愛する友人と共に去勢手術を受けさせる活動を始めたのです。
近所の人も触発され猫の世話をする人が増えて輪が広がりつつあります。
ある猫好きの陶芸家に言われました。
「気をつけてね。1匹助けると助けを必要としている猫達にどんどん出会うわよ」と。 
気づけば11匹。
家族や友人と共に近所以外でも片目を失った子猫などを保護して
飼い猫として迎え入れたり、里親を探したりと活動をしています。
これから先。ペットショップで商品として扱われる動物が減り
地域に住む動物に目を向け、助けを必要としている子、仲良くなれそうな子と向き合い
多様な意見を多くの人達と出し合い、その場所に合ったカタチを創っていけたらと思います。 


老夫婦が世話していた猫達


スーパーに捨てられていた兄弟


片目の子猫

胎内市 斎藤 哲雄
平成29年3月1日掲載

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