新潟動物ネットワーク  
No.155


2016年わんわん同窓会が行われました


2016年わんわん同窓会が、10月2日に長岡市にある新潟県愛護センターにて行われました。
このイベントは年に一度、NDNから譲渡したワンちゃんと里親さんが集まってワンちゃんも参加のゲームをして、楽しんでいただくものです。

今年は天気も良く暖かい一日でした。
里親さん、スタッフ合わせて10組25名、ワンちゃん9頭の参加でした。
・第1部:講演「シニア犬との暮らし」獣医師 田口啓子先生より
・第2部:シニアワンちゃんも飼い主さんと一緒に楽しくゲーム大会
新潟県動物愛護センター、西脇センター長様よりご挨拶いただき、岡田代表の挨拶、助けられなかった動物たちに黙とうを捧げた後、第1部では、たぐち動物病院 田口啓子先生よりご講演いただきました。
第2部では、参加したワンちゃんの紹介を飼い主さんよりしていただき、ゲーム大会を行いました。


NDNでの保護犬がほぼ高齢で、譲渡した子たちが高齢になり、若い子とは異なり体に衰えが見られるようになり、スタッフ、飼い主さんも戸惑うことが増えてくるかと思います。
「シニア犬との暮らし」については皆さんとても興味深く聞いておられました。
写真や動画により、シニア犬の行動の変化を見せていただきました。
ワンちゃんの衰えを飼い主さんが気づいてあげること、そしてそれに合った対応をしていかなければなりません。
シニアになると、目、耳、体が衰え、あちこちにぶつかって歩いたり、寝たきりになりじたばたしたり、寝たきりかと思えば実は起き上がれないだけで、実は起き上がりたい場合もあります。補助すれば歩けたり、首を上げて水を飲むまでに驚くほど時間がかかるようになったりと様々です。
夜泣きはとても飼い主さんの負担になります。1人で悩んで抱え込まずに、かかりつけの病院に相談したり家族で助け合って小さなことも分担して介護したりすることが大切です。
ワンちゃんは大切な家族です。ですが介護する方が体を崩してはお互い辛いことになってしまいます。介護は完璧にしなくてよい、時々は力を抜いてください。


後半のワンちゃん紹介では、心に残るエピソードを伺いました。
脱走事件が多数あり、数か月戻らなかった子もいたようです。他にはギョーザ盗み食い12個や、何もない部屋の一か所を見つめる霊体験?! もありました。皆さんワンコたちと楽しい日々を過ごされているようで、ワンコと見つめ合いながら話す様子がとても心温まりました。ゲーム大会では早食い競争でご老体ワンコたちがゆっくり完食するのを皆さんに温かく見守ってもらう姿がかわいらしかったです。




毎年恒例の呼び戻しゲームでは大変盛り上がりました。飼い主さん一直線の子や、困った顔でオロオロしてしまう子や、様々でしたが最後にはちゃんと飼い主さんの所へ行く姿に感動しました。
保護する前はつらい生活をしてきたであろうワンコ達が今の飼い主さんから大きく手を広げて名前を呼ばれ、飛び込む姿を見ると、幸せになって本当に良かったねとスタッフ一同喜びの瞬間です。
センターより引き出して保護する時はこんな高齢で貧相な子譲渡できるだろうかと不安もありますが、わんわん同窓会や譲渡会で幸せな顔を見ると保護してよかったのだと、救うべき一つの命だったのだと実感します。ぜひ皆さん来年もわんわん同窓会に遊びに来てくださいね!





新潟動物ネットワーク/犬班
堀江 真美
平成28年12月1日掲載


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