新潟動物ネットワーク No.150 |
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猫ブームの話 |
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NDN猫班をお手伝いさせて頂いている田澤と申します。 我が家でも猫を5匹飼っています(すべて保護猫です)。 もちろん、大の猫好きです! そんな中、昨年から続く猫ブーム。 猫好きとしては嬉しい現象です。 店頭には猫グッズがたくさん並び、テレビや雑誌でも猫の特集が組まれ 空前の盛り上がりを見せています。 一時期の、チワワやミニチュアダックス、トイプードルなどの 犬ブームが終わり、これまで犬が大幅に上回っていた飼育頭数も 今年は猫が追い越すかもしれないそうです。 テレビでペットショップの店員さんが 「猫はすごく飼いやすいんですよ!」 「全然手間がかかりません!」 と笑顔でおっしゃっていました。 ・・・おいおい(=o=;) テレビに突っ込んでしまいました。 確かに、犬などと比べると散歩がなかったり トリミング代がかからなかったり 手がかからないところもあります。 でも、予防接種や避妊去勢手術にはお金がかかるし 餌も適切なものを与えなければ病気になります。 排泄もすれば、毛玉も吐く、壁に爪は研ぐ。夜は大運動会もします。 猫に限らず、動物は正しい飼い方を知らないと問題が起きます。 死なせてしまうこともあります。 以前、猫の飼い方を知らずに猫を飼うことになった知人が やはりトラブルになり、もう捨ててしまいたい!と 相談されたことがあります。 その猫は、自動給餌機で餌をもらい、トイレも自動清掃 飼い主は仕事で夜遅くまで居ないので、遊んでもらえず ほとんど一人ぼっちで過ごしていたため、性格が荒く攻撃的で 誰にもなつかない猫になっていました。 飼い方を改めてもらい、愛情を注ぐと、別の猫のような 可愛らしい性格になり最期まで一緒に暮らしたそうです。 正しい飼い方を知っていれば猫は確かに手のかからない 動物ですので、人も猫もお互い幸せになれることは間違いありません。 このところの猫ブームで猫を飼った方も多いと思いますが ブームには必ず終わりが訪れます。 軽い気持ちで飼った人が、軽い気持ちで手放す・・・ そんなことが起きるのも目に見えています。 猫好きとして、この猫ブームの結末がすごく心配です。 もちろん、悪い面ばかりではなく、興味を持ってもらえることで 里親になってくれる方が増えたり、良いこともたくさんあります! NDNの活動や、自身のHPやSNSなどを通して 正しい知識や有益な情報を広めていき 少しでも、このブームのシワ寄せが猫たちにいかないよう 猫と幸せな暮らしができる人が増えるように 微力ですが努めていきたいと思っています。 |
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新潟動物ネットワーク/猫班 田澤由香子 平成28年7月1日掲載 |
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