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新潟動物ネットワーク No.144
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幸せを祈って
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あけましておめでとうございます。猫班、イベント班の皆川です。
2016年がスタートしました。私にとってNDNに入った2015年は大きな変化の年でした。
子供の頃から私の実家や親戚の家では犬、猫、オウム、十姉妹、ハムスター、鶏など、さまざまな動物を飼っていたこともあり、私にとって動物と暮らす生活は当たり前のことで、どの子も家族同然の存在でした。その一方で、世の中の動物を取り巻く環境が決して幸せなことばかりでは無いことを薄々は知っていましたが、どうしていいかわからないまま過ごしていました。
4年ほど前に、個人で里親探しボランティアをしている方から「ココナ」と「メイ」という2匹の猫を引き取ったことをきっかけに、動物愛護活動に興味を持ち、NDNの存在を知りました。その後、何度かNDNフェスティバルに足を運ぶうちに、動物たちの現実が想像以上に悲惨で、また、それが世間一般的にあまり知られていないことに愕然としました。「パピーミル」という存在も初めて知りました。(パピーミルとは子犬工場の意味で、動物を劣悪な環境で大量に繁殖させるブリーダーのことをいいます。)せっかく生を受けてこの世に生まれてきたのに、何一つ愛情を受けられないまま死んでいく動物があまりにたくさん居ること、それが全て人間の勝手な都合で行われていることに、ただただ打ちのめされる思いがしました。
居てもたってもいられずに、NDNへ問い合わせをして今に至るわけですが、実際参加してみると、活動内容の濃さや、スタッフの皆さんの志の強さやパワーに驚きました。それと同時に、世間の動物に対する考え方との違いに温度差を感じてしまうこともありました。
ある時、猫を飼っている友人に譲渡会の流れを簡単にお話したことがありました。譲渡時の家庭訪問や連絡、不妊手術の確認のことを話すと、友人は「ペットショップでもそこまでしないのに」と驚いていました。「ペットショップだから」そこまでしないということを知ってもらいたくて、ペット業界のことをお話しすると友人はよりいっそう驚いていました。こんな風に動物が好きでも、現実を知らない人はきっとたくさん居るのだと思います。
少しずつでも、世間の動物に対する考え方が変わっていくように私自身も意識していきたいと感じました。
初めは捨てられ貰い手のいない可哀想な猫を救いたいという気持ちで今の子たちを迎え入れましたが、私を笑顔にしてくれたり、悲しい時にそっと隣で寄り添ってくれたり、いつも「ありがとう」ばかりで、救われているのは私の方だと今は実感しています。動物も人間もどちらかの立場が上なのではなく、同じ生き物で、お互いが支えられて生きています。そして幸せになる権利はみんな平等にあるべきだと心から思います。
冬本番になり、外で生活している動物たちの安否が心配になる季節ですが、どうか冬を乗り越えてくれますように。
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長女 ココナ
普段はツンデレですが、いざというときは
必ず傍にいてくれます。
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次女 メイ
食いしん坊で甘えん坊
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叔母の猫 モコ
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妹の猫 千代
育ちざかりは猫も人間も一緒
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新潟動物ネットワーク/猫班・イベント班 皆川 綾子
平成28年1月1日掲載 |
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