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新潟動物ネットワーク No.141
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一人でも多くの人に知ってもらいたい
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「どうぶつたちへのレクイエム」
数年前、この1冊の本に衝撃を受けました。
表紙の鉄格子越しの悲しそうな表情の犬が印象的です。
殺処分ゼロの活動をしている多くの方は、この本を知っていると思いますが、「どうぶつたちへのレクイエム」は児玉小枝さんの、
保健所等で殺処分される犬や猫の最後の姿をファインダーにおさめた貴重な写真集です。
書店でこの本を見つけて少しページをめくったら涙が止まらなくて、
慌ててその本を購入して車の中で号泣したのを覚えています。
当時私の家では動物は飼っていませんでしたが、近所の人懐こい白い猫が毎日のように家に遊びに来て仲良くなったり、以前は犬を飼っていたこともあり、動物が大好きでした。
それなのに、この写真集にある保健所等で殺処分される犬、猫たちの悲惨な現実を知らなかったのです。
保健所に持ち込まれる犬や猫は、歳をとったから、病気になったから、飼えなくなったからと安易な理由で飼い主自身によって持ち込まれるケースも多いです。 |
どうぶつたちへのレクイエム
児玉小枝著/日本出版社
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まだ生まれて間もない子猫たちも麻袋に詰められ、ガス室で処分。
多くの自治体では、費用の掛かる安楽死ではなく、二酸化炭素による処分で、苦しみながら死んでいきます。
何のために生まれてきた命なのでしょうか…。
この問題に関心を持つようになってから、私には何が出来るのだろうかと日々考えるようになりました。
殺されるためだけに生まれてくる命をこれ以上増やさないためにも、避妊・去勢手術をする。
犬は必ず登録し、戸外で放し飼いにしない。
猫は室内飼いにし、迷子札をつける。
最後まで責任を持てないなら、最初から飼わない。
など、これらをひとりひとりが理解、意識することにより、少しずつでも変わっていってほしいです。
私は仕事や家の都合で、なかなか里親をすることができず、譲渡会にもあまり参加することはできませんが、ひとりでも多くの人たちにこの問題を知ってもらいたいという思いで今年の初めに新潟動物ネットワークのスタッフに登録させていただき、仕事の分野でもある広報を担当しています。
この活動を通じて、今生きている貴重な命が身勝手な人間の都合で殺されてしまわないよう、小さな命も守れる社会にしていきたいです。 |
7年前に保護したうちの子たち。親子です。
(左)母:りんこ、(中)娘:シィー、(右)娘:クゥー
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シィーちゃんは今年8月、天国へ旅立ちました。
最期まで頑張ったね。ありがとう。
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新潟動物ネットワーク/イベント班
伊藤厚子
平成27年10月1日掲載 |
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