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新潟動物ネットワーク No.136
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NDN(新潟動物ネットワーク)との出会い
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はじめまして。私は、長岡市の旧○○町に住んでいます。
この度、NDNのスタッフになったことで、村上情報誌への執筆依頼を受けました。
いろいろテーマを考えましたが、NDNと出会ったきっかけをお話しようと思います。
私は昔から猫も犬も好きで、現在は猫3匹を飼っています。みな兄弟ではなく、それぞれ保護した猫です。私には子供がいませんが、自分の子供のように愛しい存在であり、守ってあげなきゃ、と思います。
私が帰宅すると私の車の音がわかるようで、玄関をあけると3匹が集まって出迎えてスリスリしてきます。
それから私のあとをついてまわり、猫同士で私をとりあいパンチしあったりします。
お風呂にもついてきて、湯船につかっている時には中に入れてくれと鳴くので、中に入れます。満足したら、洗面所で私が出るまで待機。まるで門番です。
特に7歳の三毛猫のみいちゃんは、少しでも私がいないと思うと大きな声で鳴いて呼びます。
5歳のチビは、産まれたときからか捨てられたときに車にぶつけられたのか、下半身に障害があり、普段の生活には支障がないのですが、寝ている時におしっこを漏らします。なので、チビ用のタオルを敷きます。
チビとみいちゃんは、私がみつめて名前を呼ぶだけで、ゴロゴロ言います。
3歳の黒猫のココは、最近やっと大人になってきたようで、我慢ができるようになりました。それまでは少しでも嫌なことがあると、足キックをしたりすぐ手を引っ掻いたりするので、私の手はひどいものでした。
それぞれ性格が全く違い、さっきまでとっくみあいしているかと思ったら、鼻と鼻であいさつを交わして、そんな姿をみていると毎日の疲れもふっとび癒されます。この子たちは私にとって元気の源でもあります。私が療養中も側にずっといてくれて。わかるんですね。おかげで心が満たされ回復しました。アニマルセラピーってほんとうにあるんだなと思います。
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その3匹のうちの三毛猫のみいちゃんが、NDNとひきあわせてくれました。
今から7年前に我が家に生後半年くらいのみいちゃんが姿を見せるようになりました。その頃には先住猫の三毛猫のチコを飼っていたのですが、みいちゃんのあまりにがりがりにやせた姿をみて、かわいそうになり、父の日に父のご機嫌をうかがって、みいちゃんを飼う許可を得て、みいちゃんを飼うことになりました。そこまではよかったのですが、お腹を触ったら、おっぱいが大きくなっていて妊娠している感じがしたので、あわてて動物病院に行ったら、妊娠でなく出産しているとのこと。案の定、その後子猫3匹を連れてきました。
近所の人の話だと、以前捨てられて近くの保育園でパンをもらって食べていた猫だとわかりました。保育園から我が家まで距離が数百メートルあるのですが、子猫を1匹ずつ口にくわえて我が家に連れてきたのです。あとで知ったのですが、3匹でなく4匹出産していたことがわかりました。うち1匹は母猫であるみいちゃんが疲れたからか連れてこず保育園の近くのお宅の車庫で亡くなったそうです。
生後半年で捨てられて出産したことを思うとどんなに大変だったことか。自分が生きていくだけでも大変だったはずだろうに。それに、数百メートルの距離を口に子猫をくわえて3往復もしたこと。きっと我が家に安心感を覚えたから子猫を連れてきたんだと思うと、なんとか助けてあげたいと強く思いました。それは私が子供の頃に父親が怖くて、弱くて、助けてあげることができなかった猫たちがいたからです。だから、今度こそ逃げずに助けたいと強く思いました。
それからが大変でした。我が家に子猫も飼うことは父親が反対したので、新しい飼い主さんを急いで探さないといけなくなり、ネットで検索したところ、そこではじめてNDNの存在を知りました。
すぐに助けを求めました。飼い主探しのためにスーパーに掲載するためのチラシづくりのアドバイスをいただいて、なかなか飼い主がみつからない焦りや仕事が変わり多忙のさなか、スーパーを1件1件チラシを貼らせてもらうために、お昼休憩中にご飯を食べる間もなくまわりました。それがずっと続くと心に余裕がなくなるんですよね。身を削られるような思いがして、そんなときにNDNの岡田さんをはじめスタッフのみなさんから、その都度話をきいていただいたり相談にのっていただいたりしました。おかげでなんとか3匹全て飼い主さんを探すことができ、みいちゃんだけは我が家で飼うことになりました。
ほんとうに私1人の力では成し遂げることができなかったと今でも思います。
NDNのスタッフの方のお力だけでなく、スーパーの方のご理解があったからだとも思っています。実際30件近くのスーパーにチラシを貼らせていただきたいとお願いに行きましたが、うち21件のスーパーから許可をいただきました。本当に感謝です。
子供でも大人でも動物を助けたいと思う方は多くおられると思います。でも、1人で助けようと頑張るとなるとすごく大変だと思います。その大変さに押しつぶされてしまい、最後には動物の手を放してしまうなんてこともあると思います。
でも、そこで他の人が手を差し伸べ、相談にのってくれたり、悩みをきいてくれたりすると「またがんばろう」というエネルギーがわいてくるはず。
そんな存在に私はなりたいと思います。
実際のところは、私はまだまだNDNのスタッフとしては未熟で、反対に助けてもらうことが多く、私にできることも限られてしまいますが、それでも今後も動物を助けようと日々奮闘しているNDNのスタッフとしてがんばろうと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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新潟動物ネットワーク/猫班
長谷川貴子
平成27年5月1日掲載 |
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