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新潟動物ネットワーク No.132
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NDNフェスティバル
「〜助けられる命がある〜ゼロアクションNIIGATA」 |
12月7日(日)「〜助けられる命がある〜ゼロアクションNIIGATA」と題しまして、NDNフェスティバルがメディアシップ内日報ホールで行われました。新潟市は前日に30センチを超える積雪を記録し、当日も足もとの悪い中、200人を超える方にご来場いただきました。
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●写真展 「ラスト・チャンス!」ぼくに家族ができた日/児玉小枝さん
動物管理センターに収容された一匹の怖がりな子犬「えびぞう君」が新たな家族にめぐり合い、幸せになるまでの物語形式。来場者のみなさんは、徐々に家族に心を開くえびぞう君の様子に心を重ねて見ていました。
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●映画上映会 「みんな生きている〜飼い主のいない猫と暮らして〜」/監督:泉悦子さん
猫問題にどう取り組めば良いか、具体的な知識を得られるドキュメンタリー映画。監督ご自身と“飼い主のいない猫”の何気ない暮らしから始まり、各地で猫問題に前向きに取り組む人々を紹介。
問題解決にはTNR(捕獲後、不妊去勢手術をしてリリース)しかなく、東京都では数名のグループが集まれば地域猫ボランティアとして行政から助成金をもらえる仕組みがあること、アメリカやドイツの動物愛護施設の様子など、まるでノウハウ本を読むようにわかりやすいメッセージは、さすが教育映画を長年撮影していた監督ならでは。90名を超える観客は真剣に観ていてメモをとる方もいました。
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●講演会 「『殺処分ゼロ!』できる!そのために今何をすべきか」/ハナ動物病院院長 太田快作先生
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大学在学中に犬猫レスキュー「犬部」を立ち上げ、現在も殺処分ゼロに向けた「NPOゴールゼロ」を運営、精力的に取り組んでいる太田先生。今回は、殺処分ゼロへの具体策を“動物に関わる役割別”に聞かせてくださいました。
ペット業界の役割は、闇の世界を許さない。例えば、ペットフードの裏面に啓発メッセージを入れて飼い主の意識を高めて行く。行政の役割は、保健所収容の8割を占める迷子(東京都の数字)をなくすためのマイクロチップの導入、不妊去勢手術を普及させる思い切った施策の実行。獣医師は特に役割が大きく、その義務と責任を果たすべきで、飼い主のいない猫で儲けようと思わずに恩返しをする気持ちを持って欲しい。そして、社会を動かすのは最後は民間の力であるなど、さまざまな提案とヒントをいただきました。
他にも、新しく犬猫を飼う9人に1人が愛護センターから迎え、全国に約1万件ある動物病院が毎月1匹の飼い主探しをすれば、単純計算ですがあっと言う間に殺処分はゼロに。「新しい家族は愛護センターや愛護団体から」と勧めることも簡単にできるゼロアクションの一つかもしれません。処分数ゼロは、夢の話ではなくなっているのです。
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●トークセッション
パネラー: 泉悦子監督、太田快作先生、永松亮一先生(獣医師、新潟市動物愛護協会会長)、
遠山潤さん(新潟県動物愛護センター)、 NDN岡田代表
コーディネーター:大杉りささん
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まず遠山さんから新潟県の犬猫殺処分状況を伺い、処分数を「ゼロ」にするための具体的な意見交換に入りました。新潟県は犬の迷子返還率の高さと殺処分数の低さは全国トップクラス。新潟市以外の地域では回覧板に啓蒙のチラシも入れているなど、東京在住の泉監督、太田先生は、新潟県の動物愛護がとても進んでいることに驚いていました。しかし、猫の処分数は全国でも中間で、さらにここ数年停滞。最近は個人で増やすだけ増やして手に負えなくなる「多頭崩壊」が目立ち、1回に30匹以上持ち込む人もいるそうです。
行政・獣医師・愛護団体が手を組んで、不妊去勢手術の必要性と啓発活動の大切さ訴求、問題解決に向けて動きましょう! と、大いに盛り上がりました。
他にも物販やNDNのプロモーションも上映。ありがたいことにすべてが好評でした。来年も意義あるフェスを開催したいです。またいらしてください!
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新潟動物ネットワーク/イベント班
平成27年1月1日掲載
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