新潟動物ネットワーク  No.258


NDNフェスティバル2025「戌猫縁日」の開催報告


 2025年5月25日「NDNフェスティバル2025 戌猫縁日」を開催いたしました。
今年も動物愛護活動を応援している商品や、人や動物、地球にやさしいエシカルな提案をしている地元のお店が並びました。

今年は寄付になるはずれなしのガラポンに加え、大々的にフリーマーケットも開催しました。ガラポンは出店者さんからのご提供で、かなりの豪華なガラポン景品がならびました。


今年も始まる前から大行列のT&Mさん




 チャリティ猫Tシャツを販売している「新潟市動物愛護協会」さんと、「里親さがし猫カフェおっぽ」さんは、今年から新潟医療福祉大学 学生ねこ部の学生さんが運営をお手伝いしています♪
 


 会場真ん中にどーんとすわっている猫ちゃんたちの段ボールオブジェでフェスを華やかに飾ってくれたmoonskipさん。他にも人や地球や動物たちにやさしくお買い物が寄付になる商品がたくさん!

 



 世界コンテストで上位に入ったスイーツエスカリエさんのチョコレート✨️



 自然栽培、有機栽培、減農薬野菜にこだわったお店が多数!環境にもいい上に、味も見た目も美味しく素晴らしいお店が勢揃いでした!









 一六八さん×シエールさん・more cafeさんのアニマルウェルフェアなおいしいコラボ商品も並びました♡




いつもさまざまな形でNDNを応援してくださっている出店者さんたちが集まってくださったフェスティバルでした。普段はマルシェなどにあまり出店されない店舗さんや、遠方からわざわざお店を休んで駆けつけてくださった方もいて、本当にありがたく思っています。心から感謝申し上げます!


お天気はあいにくの雨だったものの、多くの方にお越しいただくことができました。ご協力いただいた出店者の皆さま、セミナー講師の皆さま、そして一緒に運営を支えてくださったスタッフやボランティア、学生のみなさん本当にありがとうございました!(イベント班 監物薫)



学びの場セミナーも大盛況!


毎年多彩なゲストが登場し、動物や地球の未来について考える「ミニセミナー」。
今回は6名が5つのプログラムに登壇しました。どの講演も満員で、一部立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。ここからはプログラム順に講演の内容をご紹介します。
「なぜ生態系を守るのか?〜アリとアブラムシと生き物のつながりの話〜」 遠藤 真太郎さん(フォトグラファー・生物学博士) フォトグラファーでありNDNスタッフとしても活躍する遠藤さんからは、ご自身が研究テーマとしてきたアリとアブラムシの共生関係について、わかりやすくお話していただきました。
アブラムシはアリに甘露を提供し、アリはアブラムシを天敵から守っている(でもアブラムシが増えすぎた場合は捕食することもある)という絶妙な関係にあるとのこと。
しかも、アリは甘露をくれたアブラムシに目印をつけておき、目印のないアブラムシ(=甘露を提供できないアブラムシ)を捕食するそうです。 虫たちの小さな世界で、立派な社会ができていることに驚きの連続でした。あらためて人間が生態系を脅かさないことの重要性を考えさせられました。
セミナーの最後には、ご自宅のお庭にビオトープを作ったお話も。鳥や虫たちが生態系を育んでいる様子が美しい写真とともに紹介され、大変興味深かったです。

「きっと未来は変えられる」 登坂友一さん(新潟市動物愛護センター 所長) 柔軟なアイディアとスピード感あふれる行動力でNDNスタッフからも慕われている、新潟市動物愛護センターの登坂所長からは、ご自身がお仕事で大切にしていることや、官民連携のにゃんがたセンタークリニック実現までの道のりについてお話いただきました。

登坂所長のモットーは「何でも報道に投げる」「チャンスは最大限に活かす」「やりたいことは諦めない」の3つ。 特に印象的だったのは「何でも報道に投げる」というお話でした。昨年の夏、愛護センターに子猫がたくさん収容され、パンク状態に。
報道機関にプレスリリースの投げ込みを行ったところ、県内民放全局が取材に訪れ、ニュースで取り上げてくれたそうです。ニュースを見た人たちが愛護センターに訪れ、一時期80頭近くまで増えていた子猫のほとんどに貰い手が見つかったとのお話でした。
メディアの力の大きさ、情報が届くことで保護猫に興味を持ってくれる方がたくさんいることに希望を感じました。 また、にゃんがたセンタークリニックの実現は容易ではなく、行政ならではの大きな壁がいくつもあったことを知りました。
にゃんがたのエピソードでドキュメンタリー番組が作られてもいいのでは?!と思うくらい、波乱万丈でした。

~動物先進国の暮らしと法律から学ぶ~「犬猫と人が共に幸せに暮らすために」 西平衣里さん(公益社団法人アニマル・ドネーション 代表理事) アニマル・ドネーションは動物福祉活動に取り組む団体と、寄付を通じて団体を支援したい人を繋ぐオンライン寄付サイトを運営する中間支援組織です。NDNでもこれまでにたくさんの寄付をいただいてきました。

セミナーでは、西平さんのキャリアからアニマル・ドネーション設立に至るまでのお話や、海外の動物に関連する法律についての調査結果をお話いただきました。
ペットショップでは保護動物しか扱わない(カリフォルニア州)、鼻の短い犬猫の繁殖は禁止(オランダ)などは、日本も見習ってほしいと思いました。
また、スペインでは「動物には感情がある」旨が民法に記載されていたり、ドイツでは小学校の授業で犬のシグナルについて勉強していたりと、動物が命ある社会の一員として扱われていることも印象的でした。
アニマル・ドネーションのWebサイトで「世界はこんなに違う動物の法律」として紹介されているので興味のある方はぜひのぞいてみてください。

Think Globally Act Locally 東京・千代田区『飼い主のいない猫』への25年の取組と成果 香取章子さん(一般社団法人東京都人と動物のきずな福祉協会 代表) ちよだニャンとなる会の副代表でもある香取さん。
東京都千代田区で毎年開催される「ちよだ猫まつり」ではNDNも3年連続で出展し、お世話になっています。
今回は、2000年から始まった、飼い主のいない猫の去勢不妊手術、保護・譲渡活動の歩みや、秋葉原と神田神保町に開設した保護猫ホームのお話について聞かせていただきました。 ニャンとなる会当初の活動はTNRが中心でしたが、10年経たずに保護活動へシフトしていったとのこと。千代田区という土地柄から、東京駅や霞が関、省庁の敷地内などの猫を保護することも多かったそうです。 また「保護したくてもみんなマンションに住んでいて、預かりボランティアをできる人が少ない」というのは、新潟の保護猫事情と大きく違うと感じました。 そこで、秋葉原と神田神保町に保護猫ホームを開設。保護猫を迎えたいと考える方が新しい家族と出会える場としてだけでなく、高齢や傷病で譲渡が難しい猫たちもが安心して余生をすごす場としても機能しているそうです。

保護猫との運命の出会い NDNで出会った私の家族 伊勢みずほさん(フリーアナウンサー) ADふーちゃん(YouTube「にいがたTV」) 最後は、フリーアナウンサーであり新潟市動物愛護協会理事でもある伊勢みずほさん、NDNで保護猫の里親になったことをきっかけに、保護猫預かりボランティアやNDNスタッフとしても活動するYouTuber・ADふーちゃんによるトーク形式のミニセミナー。 それぞれの猫活のはじまりや、家族となった猫・うさぎとの出会い、動物のために自分たちができることについて語りました。 伊勢さんからは、今年で11年目を迎える「殺処分ゼロを目指して!チャリティー猫Tシャツ」についてもご紹介。セミナー終了後にさっそく購入してくださった方も多数いらっしゃいました。 今回のセミナー全体を通して、行政や法律との関わりについて考えさせられる場面が多々ありました。 動物が幸せに生きるために、個人として、NDNスタッフとして何ができるか、改めて考えていきたいと思います。(藤原ふうこ)


 

2025年 7月1日
  新潟動物ネットワーク   
イベント班 監物薫 



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