新潟動物ネットワーク  
No.235


猫との出会い


  幼い頃から家には犬がいました。
父が自動車整備工場を経営していて、広い工場の敷地内に伯父家族、叔父家族の3家族の自宅が有り、放し飼いで自由に行き来していました。60年も前の事です。小学4年生の時に新居に引っ越した頃は、スピッツのシロがいましたが、よく前の家に戻って行っていたようでした。シロが亡くなって暫くして、近所で子犬が生まれたので見に来ない? と言われて母が貰ってきたのが大五郎。秋田犬とシェパードのMIX。かなり大きくなるので鎖につなぎ、外飼いです。お世話は主に母がしていて、私はほんとにたまに散歩をするくらいで、あまり可愛がった記憶がありませんでした。昔は番犬という感覚だったのだと思います。
あの頃の犬の分も、今は猫を大切にしています。その猫たちの話をしたいと思います。

 結婚後、新潟に来て26年前に就職したのが、新潟大学前の不動産屋。会社の裏で子猫がチョロチョロしたりして、野良猫が多い地域だなと思っていました。
 
 19年前、アパートの入居者の学生から「壁の中から猫の鳴き声がする」と言われて壁に穴を開けたところ、白と白黒の子猫が2匹出て来ました。古いアパートで給湯器を共同廊下の壁に埋め込んでいましたが、新しい給湯器に替えると小さくなり、壁との間に隙間が出来てそこから天井裏に入った母猫が子供を産んだようでした。その子猫が歩けるようになり断熱材が入っていない共同廊下の壁の間に落ちたのです。

 幸い欲しいという方がいてホッとしたのですが、翌日、破談になって戻ってきてしまいました。白猫は猫好きの社長が引き取ることになりましたが、白黒猫は貰い手が無く困ってしまい、結局、私が引き取ることになりました。

 

  しかし猫を飼うのは初めてでしたので、社長に教わりペットショップに寄ってから家に帰りました。夫にはなにも相談せずに連れて帰ったのでビックリしていましたが、元々研究熱心な人なので、いろいろと調べて必要な物を買ったりして、すぐにべったりの甘々になりました。ビーちゃんと名付けた白黒の雄猫です。

 
ビーちゃん

 9年前、春頃から夫が「調子悪い。調子悪い。」と言い出しましたが、なかなか病院に行かず、同時にビーちゃんもごはんを食べなくなってしまいました。夫は7月になってやっと近所の医院に行き検査した結果、すぐに大きな病院に行くようにと紹介状を書いてもらいました。結局、大腸がんで即入院。手術の為に2か月間入院しました。

 ビーちゃんも病院に連れて行きましたが、それまで去勢手術とケガで2回しか病院に行った事が無く、麻酔をしないと検査出来ないと言われ、当時はそこまでしなくてもと思い何も治療はしませんでした。ずっと食欲が無くどんどん痩せていきましたが、夫が退院すると食欲が戻ってきました。元気になり安心していましたが2年後、おしっこを垂れ流すようになりオムツをしましたが、だんだん動かなくなり静かに息を引き取りました。

 

 その頃はNDNのホームページも見ていましたが、積極的に譲渡会に行く気にもなれず、「縁が有ったら、また飼おうね」と話していましたが、2か月後、会社の後輩から「友達が子猫を拾ったけど、飼えないので動物病院に預けている」と聞き見に行くと、ビーちゃんと同じ白黒の男の子! でも先約があるとのことで諦めて帰ると、夜、電話が有り、翌日迎えに行き2代目ビーちゃんになりました。

 ほんとに良い子でしたが、2年後のお正月、それまで一度も吐いたことが無いのに食べずに吐く状態なので、すぐ病院へ。でも吐く理由はいろいろ有るのでと、薬を貰って様子を見ることになりました。1日様子を見ても変わらないので入院。検査の結果、心臓が悪かったらしく2歳4か月で亡くなりました。

    
             2代目ビーちゃん 

   2代目ビーちゃんが亡くなった時、私は61歳、夫はあと2ヶ月で60歳でした。子供もいないので後見人は無く、このまま猫がいない生活に戻れるか相談した結果、夫が60歳になる前に譲渡会に行き、5か月の空と海の兄弟を迎えました。

 
空と海

 海はとてもおとなしい子でしたが、来て2週間、正式譲渡から1週間たった時に、こたつの中で黄色いおしっこをたくさんしたので慌てて病院に行きました。診察の結果はFIP(猫伝染性腹膜炎)でもう助からない…どうしてよいかわからない私に先生は「NDNに戻すという方法もありますよ」と教えてくれました。担当のMさんに連絡し、お願いして来ていただきました。
その日は、新潟大学前期入学試験の前日の日曜日で、かなり忙しくなるので休む事が出来ず、海岸道路の駐車場で大泣きしてから会社に向かいました。

 その後、どうしても今回は2匹にしたかったので、譲渡会で同じゲージにいた3歳の耳丸を迎えました。

 
 
耳丸
 
空と耳丸

 夫は再発することもなく元気に運動しています。 


夫を見ている空と耳丸
 
 私は2年前、定年退職して仕事を減らしましたが、長く続けているテニス以外、やることが思いつかずMさんに「私に出来る事あるかな?」と相談してスタッフになりました。

一昨年は子猫を全部で11匹預かり、また週1回、樽が橋遊園にヤギとおじいちゃんポニーのジョニーのお世話に行くなど、動物にまみれた生活をしています。

 
 

 
   


新潟動物ネットワーク/猫班
関 真由美
令和5年8月1日


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