新潟動物ネットワーク  
No.183



保護者はつらいよ


NDNに入りたてのとき、野良生まれ兄弟猫2匹の一時保護を引き受けました。生後3か月の可愛い盛り。先住猫2匹を加え、合計4匹の猫のお世話が始まりました。落ち着いたら里親募集です。

そんななか、かかりつけの動物病院に行ったときのこと。待合室にはNDNの里親募集チラシが貼ってあります。隣に座っていた親子の会話が聞こえてきました。

「保護した人がそのまま飼えばいいのにね」

はい。飼えるものならいくらでも飼いたいです!でも、助けが必要な猫は次から次へとやってきます。今いる保護猫を里親さんへ送りださないと次の猫を保護できません。保護者も板ばさみなんです。。。心の中でつぶやきました。

ところで、NDNホームページに「幸せニャンコのページ」というコーナーがあります。タイトルのとおり里親さんが見つかって幸せになったニャンコ達がたくさん載っています。そのなかに「保護者が飼うことになりました」というニャンコもいます。

保護者さんが保護猫を自分で飼うことにする理由。保護者さんそれぞれの葛藤や思いがあったと思います。

そして当のわたしも、冒頭で親子の会話に心の中でもっともらしく反論していたのに、結局保護猫2匹ともわたしが飼うことにしました。

わたしの場合、まず1匹は先天性の障がいがあり、もう1匹は人馴れがなかなかできず触れない。そして2匹仲良しなので引き離すのはかわいそう。こんな条件ではなかなか里親さんが見つかりそうになかったからです。

でも結局は情が移ってしまったというのが正直なところでしょうか。里親希望者さんがあらわれても、このコ達と別れるのは私自身がつらいと思いはじめたのです。

保護者として修業が足りません。ニャンコ達の魅力に負けてしまいました(反省)。

今回は自分の飼い猫にする余裕が何とかあったからいいものの、今後も同じように情に流されては身も心もお財布も持ちません。保護活動には気持ちの割り切りも重要なんだと実感していますが、まだまだ難しいところです(つд⊂)

なんにせよ、わたしの保護猫達については「幸せニャンコ」になったと自負していますので良しとさせてください。



保護時



保護2か月目



現在
キジ白が「ももたん」男の子。キジトラが「ちこたん」女の子。

新潟動物ネットワーク/猫班
伊藤愛子
平成31年4月1日掲載

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