http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001
  
 新潟動物ネットワーク  
No.95

東北地方太平洋沖地震 被災地応援ボード 
~ペットを飼っている被災者のみなさまへ~
http://ndn2001.com/ndn/animal-support/index.html


NDNの活動を振り返って

 あれは確か2002年頃です。新聞を見ていてふと目に留まった記事、そこには新潟市で動物愛護団体を立ち上げた女性のインタビューが載っていました。私が何より真っ先に親近感を感じたのは、その女性が私の愛犬と同じミニチュアダックスフンド数匹と写っていた事です。その女性こそ、新潟動物ネットワーク(NDN)の岡田朋子代表でした。
 勝手に親近感を感じた私は、何かお手伝いできることはないかと古毛布の寄付で岡田宅に伺い、それが活動の始まりとなりました。

 スタッフとして活動するようになり、最初は犬班、その後は総務チーフとして活動させてもらいました。今思い返すと本当に色んな事をしてきました。
 犬班では仕事の関係で昼間動けないため譲渡に直接関わる活動はできず、譲渡会での手伝いやメーリングリスト管理が主な仕事でした。
 ・・が初期のNDNはマンパワー不足もあり、気づけば毎月スーパーなどに掲示する里親募集チラシの作成をしたり、会報の印刷(今は印刷所に依頼しますが、当時は全て手作業でした)をしたり、また住宅街を何十件も回り緊急里親募集犬猫チラシのポスティングなどもしていたのでした。その後一時期犬の保護をした事もありますが、飛びかかってきた保護犬に歯を折られたり、今となっては笑い話として言えますが、本当に色んな事があったなーと思います。

 中でも思い出深い出来事として、NDNが関わった多頭飼育崩壊現場があります。この現場に初めてNDNが入って犬をレスキューした時、その想像を絶する悲惨さに度肝を抜かれてしまいました。
 (初期の悲惨さはこちらをご覧ください→http://www.h6.dion.ne.jp/~ndn/tatougenba.htm )
中でも頭をやっと出せる位の隙間以外は全く光の当たらない木箱に閉じ込められたまま、数十センチ以上堆積した糞尿の上に暮らしてきた4匹の中型犬を箱から出した時、飼い主への強い憤りと同時に、よくぞこの環境で今までこの子たちは生きてきたものだ、と4匹の生命力にも驚きを覚えたのでした。現場には後半あまり参加できなかったのですが、全頭譲渡されたのが何よりの救いです。
 飼い主は現場を離れていきましたが、生きている限り同じ事を繰り返す可能性があります。それも全国各地にこのようなアニマルホーダーと言われる動物コレクターの人たちがいるのです。NDNの場合は運よく全頭譲渡にこぎつけましたが、それまで何年もの紆余曲折や、言葉では言い表せない程のスタッフの苦労の積み重ねがあったのです。一日も早くこのような悲劇が繰り返されないよう、法制度が整う事を願います。


 また犬班での譲渡に関わる話を聞くと不思議だなと思う事が度々あります。飼い主の都合で保健所に連れてこられた犬が数日後に(精神的ダメージで)亡くなってしまう、譲渡先で何人もの里親希望者さんと合わず出戻り連続の犬が、ある里親さんのお宅に行ったら前から住んでいたようにすっと馴染んでスタッフも驚いた、などなど..
 このような話を聞くと、犬にもちゃんと感情がある事がよくわかります。時には飼い主や自分の住みかを自分で選んでいるのでは?と思う事もあります。
 犬も猫も話す事はできませんが、人間の感情はちゃんと理解しており、特に飼い主の性格の影響や時には病状なども同じものになるとの説もあります(例えばくよくよしやすいマイナス志向の飼い主さんの犬はいつまでも病気が治らないなど)。

 そんな動物達を、私たち人間はどうしても人間以下の存在として扱いますが、私は人間こそが自然や動物に生かされていると思うのです。


 NDNの総務では日々の活動で見えない名簿管理や内部の諸連絡などこまごました事を主にやってきましたが、普段の活動では表に出ない、まさに縁の下の力持ちの仕事をしてNDNを支えてくれているスタッフが沢山います。
 長年活動してきて、NDNの良いところは「一人ひとりができる事を少しづつ」というスタンスだと思います。このお陰で私自身大した事はできないのですが、スタッフを続けてこられたのだと思います。長年NDNを見てきて、一人のできる事は限られているけれど、それが集まったらすごいパワーになるのだなーとつくづく思います。

 悲しい事に今の世の中で動物は人間のエゴに振り回され、モノとして売られたり勝手な都合で処分されたりしています。そんな動物が少しでも早くいなくなるためにNDNは日々活動しています。私は残念ながら年内でNDNを去りますが、これからも不幸な動物がいなくなるよう、引き続きNDNをご支援下さいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
新潟動物ネットワーク 犬班・総務
伊藤実保子
平成23年12月1日掲載

新潟動物ネットワーク  バックナンバー
1 里親探しています。 2 なぜ、のら猫になるの?(その1)
3 なぜ、のら猫になるの?(その2) 4 なぜ、のら猫になるの?(最終回)
5 「馬」のこと 6 犬班の譲渡活動について
7 学校啓発班の活動 8 多頭飼育班の活動について
9 フリマの活動について 10 動物虐待を考える
11 レクレーション活動について 12 中越地震における新潟動物ネットワークの対応
13 「お礼状発送係り」を担当して 14 2004年度会報作成を担当して
15 携帯当番を担当して 16 ボランティア活動とお金
17 “動物好き”に翻弄される動物たち 18 「生きる使命を与えられた動物たち」
    ~猫の一時保護を通して~
19 パネル展と講演会のお知らせ 20 一時保護で変わる犬の運命
21 動物たちを考えるパネル展 22 外国人の目から見た日本の動物たち
23 猫の飼主探しから、素敵な出合い 24 村上東中学校で「命の大切さについて」
25 「動物たちへ少しのお手伝い」 26 「冬の野良猫」
27 小さな命を救いたい 28 うさぎとラビットファー
29 捨て猫しゅんすけと新潟動物ネットワーク 30 リニューアルしました
31 今年は写真展とトークショー 32 優しい出会い
33 小さな命の移動販売 34 クーちゃんと暮らして
35 山に捨てられた猫 36 こどもたちに「命の大切さ」を伝える活動
37 ある犬の繁殖場 38 ある繁殖業者の廃業
39 愛犬からのメッセージ 40 聴導ねこ誕生!?
41 新潟動物ネットワークに参加して 42 気になっている事
43 中越沖地震 44 NDNフェスティバル「身近な動物問題に目を向けて」
45 NDNフェスティバル
 「身近な動物問題に目を向けて」を終えて
46 猫の譲渡会をします
 47  動物との係わり合いとアクシデント 48  NDN カレンダー
 49 雑感・携帯当番 50 犬の一時保護活動を通じて
51 ホームページのリニューアル 52 大平森林公園での犬の譲渡会を終えて
53  犬と猫の譲渡会 54 子猫を拾ってしまった
55  今年のフェスティバルは盛り沢山 56 進化していくNDNフェスティバル
57  譲渡会を終えて思う事(犬班) 58 「わんにゃんカーニバルIN朱鷺メッセ」を視察して
59 子猫を拾って  60 カレンダー送付係を担当して
61 猫の譲渡会での出会い 62 高齢猫「ぽっつ」
63 新潟動物ネットワーク(NDN)のスタッフとして 64 犬好きおばさんの話
65 気になる季節になりました 66 ゴールデンルール
67 新潟市で猫の不妊手術の助成金制度 68 今年もNDNフェスティバル2009開催!!
69 犬たちの暑い夏 70 「猫にピアス」
71 えほんのよみきかせ 72 犬の譲渡にまつわる思い
73 新年の始まりの交流 74 ホメオパシー勉強会
75 トラちゃんとミケちゃん 76 黄色いエンヤコラ
77 にょろ松イリュージョン 78 切なる夢
79 NDNフェスティバル2010 80 NDNフェスティバル2010
81 小さな命 82 赤い首輪
83 見果てぬ猫の楽園 84 継続は力なり
85 ペットショップに行く前に
        …ぜひ犬猫譲渡会へ!
86 雪の日に保健所を訪ねて
87 全ての尊い命 88 大震災に思うこと
89 恒例!
  NDNフェスティバル 2011のお知らせ
90 猫算(ねこざん)恐るべし!!
91 インターネットと現実
~ボランティアに保護されている犬猫は福島県だけで1300匹以上いる~
92 『同伴避難』~
~家族だからずっと一緒~~児玉小枝著~~出版に寄せて
93 「たくさんの想い」 94 新潟県動物保護管理センターにおける保護動物の譲渡活動について
95 NDNの活動を振り返って

新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
   もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・
新潟動物ネットワーク 090-2844-4881  メールndn2@ndn2001.com
  http://ndn2001.com
※里親になってくださる方はこちらから(H23.1 リンク変更)
  http://ndn2001.com/owner/index.htm
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新潟県村上市・岩船郡7市町村 月刊デジタル情報誌 2001年1月1日創刊 ムラカミ21ドットコム
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