http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001
  
 新潟動物ネットワーク  
No.90

東北地方太平洋沖地震 被災地応援ボード 
~ペットを飼っている被災者のみなさまへ~
http://ndn2001.com/ndn/animal-support/index.html


猫算(ねこざん)恐るべし!!

近所に住む独り暮らしのおばあちゃんは、猫が大好き。
近くに友人も少なく、親戚も遠いため、猫が心の慰めになっているのでしょう。
飼い猫が3匹います。そして、外には沢山の餌やりをしている野良猫。
厳しい年金暮らしのなかで猫たちのご飯代を出すのは大変なのですが、猫たちのためと頑張っています。
ちょっと聞くとほほえましい話に思えますが、実はこれがとても困ったことに。

2年ほど前に野良猫が出産した時に、「このまま放っておくと、どんどん増えて大変なことになりますよ」と説得し、捕獲と不妊手術を試みました。その時は、子猫2匹と雄猫1匹しか捕獲できず、子猫は里子に雄猫は去勢手術してリリースしました。 
結局、母猫と子猫1匹の捕獲に失敗してしまい、そのままになっていました。
それが、今年の冬には10匹程にまで増えてしまいました。おまけに外に餌を放置しているので、餌を求めてやって来た狸まで2匹住み着いてしまいました。これにはさすがのおばあちゃんも困ったようで、SOSが来ました。近所の方たちも眉をひそめています。
「今年こそ全頭捕獲して繁殖制限しましょう。置きっぱなしの餌やりも改善しましょう。」と説得し、捕獲作戦開始です。NDNの仲間にも手伝ってもらって、猫4匹と狸2匹捕獲に1週間かかりました。残りの成猫5~6匹の捕獲が残っているのですが、ここでおばあちゃんの意欲が尽きてしまいました。餌やりも元の状態に戻ってしまいました。
頭痛の種だった狸がいなくなったので安心したのでしょうか。でも、このままにしておいては更に増えてしまいます。なんとか説得してこれ以上増えないようにしたい。私の気持ちは焦るばかりなのですが、おばあちゃんは意に解さず。気長に説得しながらなんとかするしかありません。
外で過酷な生活を送る野良猫たち。望まれずに生まれ、死んでしまう多くの子猫たち。不幸な猫たちを少しでも減らしていけるように、不妊・去勢手術がもっと当たり前に行われる社会になるように望んでやみません。保健所に持ち込まれ殺処分される多くは子猫だという現実をできるだけ多くの人たちに知って欲しいものです。

6月12日(日)に開催された「NDNフェスティバル」でも、このような状態が報告されていました。
NDNフェスティバルは、新潟県スポーツ公園のレストハウスをメイン会場に開催されました。午前中は、地球生物会議ALIVE代表野上ふさ子さんの「あなたのペットどこからきたの?」と題する講演、午後からは「あなたが犬や猫にできる10の事」と題するトークセッションがありました。どちらも、東日本大震災の被災動物の実態や救援活動の話を含め、日ごろから私たちが取り組んでいかなければならないことが熱く語られました。新潟県やNDNの日頃の取り組みや震災被災動物への救援活動の報告もあり、全国的に見ても先進的な取り組みをしていることに感銘を受けました。
お昼休みには「田中トシユキさんのノスタルジック・アコーディオンコンサート」、食べ物や物販のお店もあり、和気あいあいとした雰囲気で盛り上がっていました。家族連れでお出で頂いた方たちや福島からの避難者の方たちも参加していただき、会場は多くの方で賑わっていました。
別会場で行われた犬猫譲渡会も沢山の方にお出で頂き盛況でした。
準備にあたったスタッフの方々は大変だったと思いますが、これからも誰でも楽しく参加できてペットについて学べる機会を続けていってください。とても有意義な1日でした。
新潟動物ネットワーク 総務
 村山敏子
お問い合わせ:新潟動物ネットワーク 090-2844-4881
(10時-17時 非通知不可)
平成23年7月1日掲載

新潟動物ネットワーク  バックナンバー
1 里親探しています。 2 なぜ、のら猫になるの?(その1)
3 なぜ、のら猫になるの?(その2) 4 なぜ、のら猫になるの?(最終回)
5 「馬」のこと 6 犬班の譲渡活動について
7 学校啓発班の活動 8 多頭飼育班の活動について
9 フリマの活動について 10 動物虐待を考える
11 レクレーション活動について 12 中越地震における新潟動物ネットワークの対応
13 「お礼状発送係り」を担当して 14 2004年度会報作成を担当して
15 携帯当番を担当して 16 ボランティア活動とお金
17 “動物好き”に翻弄される動物たち 18 「生きる使命を与えられた動物たち」
    ~猫の一時保護を通して~
19 パネル展と講演会のお知らせ 20 一時保護で変わる犬の運命
21 動物たちを考えるパネル展 22 外国人の目から見た日本の動物たち
23 猫の飼主探しから、素敵な出合い 24 村上東中学校で「命の大切さについて」
25 「動物たちへ少しのお手伝い」 26 「冬の野良猫」
27 小さな命を救いたい 28 うさぎとラビットファー
29 捨て猫しゅんすけと新潟動物ネットワーク 30 リニューアルしました
31 今年は写真展とトークショー 32 優しい出会い
33 小さな命の移動販売 34 クーちゃんと暮らして
35 山に捨てられた猫 36 こどもたちに「命の大切さ」を伝える活動
37 ある犬の繁殖場 38 ある繁殖業者の廃業
39 愛犬からのメッセージ 40 聴導ねこ誕生!?
41 新潟動物ネットワークに参加して 42 気になっている事
43 中越沖地震 44 NDNフェスティバル「身近な動物問題に目を向けて」
45 NDNフェスティバル
 「身近な動物問題に目を向けて」を終えて
46 猫の譲渡会をします
 47  動物との係わり合いとアクシデント 48  NDN カレンダー
 49 雑感・携帯当番 50 犬の一時保護活動を通じて
51 ホームページのリニューアル 52 大平森林公園での犬の譲渡会を終えて
53  犬と猫の譲渡会 54 子猫を拾ってしまった
55  今年のフェスティバルは盛り沢山 56 進化していくNDNフェスティバル
57  譲渡会を終えて思う事(犬班) 58 「わんにゃんカーニバルIN朱鷺メッセ」を視察して
59 子猫を拾って  60 カレンダー送付係を担当して
61 猫の譲渡会での出会い 62 高齢猫「ぽっつ」
63 新潟動物ネットワーク(NDN)のスタッフとして 64 犬好きおばさんの話
65 気になる季節になりました 66 ゴールデンルール
67 新潟市で猫の不妊手術の助成金制度 68 今年もNDNフェスティバル2009開催!!
69 犬たちの暑い夏 70 「猫にピアス」
71 えほんのよみきかせ 72 犬の譲渡にまつわる思い
73 新年の始まりの交流 74 ホメオパシー勉強会
75 トラちゃんとミケちゃん 76 黄色いエンヤコラ
77 にょろ松イリュージョン 78 切なる夢
79 NDNフェスティバル2010 80 NDNフェスティバル2010
81 小さな命 82 赤い首輪
83 見果てぬ猫の楽園 84 継続は力なり
85 ペットショップに行く前に
        …ぜひ犬猫譲渡会へ!
86 雪の日に保健所を訪ねて
87 全ての尊い命 88 大震災に思うこと
89 恒例!
  NDNフェスティバル 2011のお知らせ
90 猫算(ねこざん)恐るべし!!

新潟県動物ネットワークさんから、切実なメッセージを戴きました。
   もう一度ペットとはを考えてみませんか・・・・
新潟動物ネットワーク 090-2844-4881  メールndn2@ndn2001.com
  http://ndn2001.com
※里親になってくださる方はこちらから(H23.1 リンク変更)
  http://ndn2001.com/owner/index.htm
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