吉川真嗣・美貴の二人旅  No.5

     大 内 宿

            福島県南会津郡大字大内



 日常を忘れ、タイムスリップしたい方には,特に一押しの「大内宿」です。



パンフレットより


 「忽然と姿を現す」とは、まさにこのこと。古い茅葺きの民家が1軒、私たちを出迎えてくれ、その角を曲がるとずらりと大きな茅葺き民家群が、道をはさんで左右2列に姿を現す。
まずは溜息の連続。柔らかい薄茶色の茅がなだらかに大きく張り出し、まわりの緑と優しく溶け合い、民芸風でありながら洗練された趣で、特徴的な景観をつくり出している。

 民家群の前には細く繊細な「流れ」が通り、昔なつかしいラムネがその中につけられ、売られている。清涼感溢れる演出に感動していると、更にその先にすいかが丸ごと冷やされているのを発見。きっと昔はこうやって「自然の冷蔵庫」を活用していたんだなあと、しみじみ自然と人間が溶け合った生活を感じさせる。

 重要伝統的建造物群保存地区に指定されたその通りを進んで行くと、大半がおみやげ物屋さんになっており、どこも似たような物が並べられているのには、多少がっかりで、もっと一軒一軒が特徴ある展開になっていれば、大内宿の魅力も倍増なのにと感じる。

 しかし何はともあれ、こんな日本昔話しのような空間が今に息づいている大内宿に、すっぽりと包まれるひとときは、他では味わえない極上の時間を訪れた者に与えてくれるはず。
 一度は訪ねてほしい、大内宿です。





 
    




文・写真
      吉川 真嗣・美貴

   

道の両側に小川が流れる民家群



おすすめ食事処
会津名産
 本ぼうだら煮
 にしん山椒漬

 
福島県会津若松市相生町
 Tel 0242-22-2274




道路は歩行者天国
ゆっくりと散策できます

 

江戸にタイムスリップした民家





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