毎年この時期(5月か6月)になると我ら鮭っ子たちの集いがある。
すなわち、新潟県立村上高等学校関東支部の総会及び懇親会が行われる。
何時から当支部総会が開かれるようになったかは定かでないが、同窓会長、校長先生はじめ多数のご来賓をお迎えして、旧制中学34回卒業(八十歳を超える)から、この春卒業したばかりの関東地区に進学、就職した新入会員(近年は殆ど学生諸氏)を迎えて開かれる。
例年の如く異論も無く総会を終え、宴会の始めは同期生でかたまり、お互いに近況を報告しながら宴もたけなわに成る頃には先輩後輩入りみだれて、村校在学中の話、村上の現状、親戚知人の様子など、当たり前のことであるが出席者全員が村上及び近郊から村校へ在席した者同士、話題には事欠かなく和やかに時間の過ぎるのも忘れ、話に興じ最後に出席者全員で校歌を熱唱し、来年の再会を約束して、同期生、出身町内、意気投合した者同士が三三五五、ネオン街へ消えて行く。
昨年(2000年)は創立100周年の年にあたり、当関東支部でも『目黒雅叙園』に於いて150名程の出席者を集め、盛大に記念総会が開催された。
ただ、ちょっと気掛かりなのはマンネリ気味か?参加者が固定化され30代、40代の参加者が少ないのは寂しい、こんな気持ちを持つのは私だけだろうか。
この事は、幹事の一人として気になる。何か良い方法はないものだろうか。例えば、売れっ子のタレントを呼ぶとか、しかし無理だろうな。
我がふるさと村上は山あり、川あり、海ありの山紫水明の地なり。遠くに残雪残る飯豊朝日連峰、近くのお城山、下度山、荒波で名高い日本海にそそぐ三面川。
白砂青松の瀬波海岸、岩場の海府の海、どれもこれも懐かしい心に残る景色は永遠(とこしえ)に。
村上高校 校歌 |
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1,豊栄登る朝日子の
光はいよよ輝きて
真理を求めたゆみなき
我らが使命果たしなむ
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2,若き我らが活動の
舞台は今や開かれむ
安逸の夢をむさぼりて
栄華に酔はむ時ならず
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3,平原百里ここにつき
連峰巍然天を摩し
北緲茫の海遠く
シベリア嵐の吹くところ
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4,三面川はとこしえに
清き流れの音高く
海府の浦は千刃の
崖に千歳の松青し
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5,あゝ清列のこの天地
浮華柔弱の濁りなく
あゝ雄荘のこの山河
堅忍不抜のさとしあり |
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リレー随筆「鮭っ子物語」は、村上市・岩船郡にゆかりのある方々にリレー式に随筆を書いていただき、ふるさと村上・岩船の発展に資する協力者の輪を広げていくことを目的としています。 (編集部) |
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長谷川 康夫(はせがわやすお)
村上小学校卒業(昭和27年3月)
東京駅名店街 全国名産(株)勤務
新潟県立村上高等学校関東支部
同窓会幹事長 |
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同級生と共に(筆者前列左端) |
関東支部総会会場風景
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関東支部総会 2001年5月28日 |
鏡割り
酒は勿論、地元銘酒〆張鶴 |
筆者が学んだ旧校舎と正門
門柱と右側の看守棟は現存しています |
次回予告
小野 安雄さん
昭和33年村上高校卒業。
団体職員
「三面川慕情」の作詞者
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