本誌「鮭っ子物語」No.17著者 本間 次郎さんが「ペルシャの華」出版 |
||||||
|
筆者四十年に亘るペルシャ古典詩集『ルバイヤート』とその細密画(ペルシャ・ミニアチュール)と詩集の邦語訳者・小川亮作をめぐる遍歴とその足跡。
発 行:本間 次郎 発行者:福沢 英敏 発行所:株式会社近代文芸社 定 価:¥2.100. 近代文芸社 文京区目白台2-13-2 03-5395-1199(編集) 03-3942-0869(営業) http://www12.ocn.ne.jp/~kindai/index.html 『ペルシャの華』のタイトルは年来こだわりのテーマである、ペルシャ(イラン)中世の詩人オマル・ハイヤームの詩集『ルバイヤート』と、生涯この詩集を主題とした現代ペルシャ(イラン)の細密画家ホセイン・ベヒザード、そしてその詩集の邦語訳に不朽の名を残して早世した我々の郷土の詩人(外交官)小川 亮作(荒川町海老江出身,県立村上高校 旧制第25回生)の名訳の軌跡ヘの追尋を主題とした本文IIの[「ペルシャの華」の花束]から採られていますが、本文の内容の大半(全383ページのうち、356ページ=9割以上)は「自分史」の身辺随想録、厳密には自分自身の成長記録ないし精神史といった様相が強い。 具体的には閉校となった母校(旧・八幡小学校)の旧校歌(作者:脇田 政五郎・村上市出身)のルーツ探訪、亡父一族が関わった一本の銘木(瀬見号)の小さな歴史、今や歴史に埋もれつつある郷土の先人(加藤 勝弥)の俤、故郷の山河への敬愛、青春の息吹とそのさまざまの反照・・・、など同郷ないし同時代を生きた人々と共有する思いのルポルタージュで占められている。その意味で、タイトルと内容は「カンバンに偽り」の指摘を免れないかも知れない。とは言え、この本と郷土の人々および郷土関係者の皆様との佳き出会いの多からんことを心より願いつつ・・・
|
|||||
|