愛子様の御誕生祝い 村上新聞6月9日号
7月に村上市で行われる西奈彌羽黒神社の村上大祭で、36年ぶりに“御神馬(ごしんめ)”とよばれる馬が5頭牽かれることが決まった。馬は7日朝のお旅神事の際、御神馬行事として登場する。
かって“御神馬”は、百頭にのぼる頭数を連ねたことがあったが、時代の移り変わりと共に頭数が減り、昭和42年を最後に途絶えていた。昔は豪農の館や商人などが家の持ち馬や当日のみの調達で、自家の家紋をつけた馬を羽黒神社につかわして、奉納するのが習わしだったという。
行事の復活を切望する市民の声は以前からあったが、昨年の敬宮愛子さまご誕生の奉祝記念と今年の干支にちなみ念願の実現となったもの。
御神馬は、7日の午前10時、市内片町のお旅所で神事を行って御幣(ごへい)を立てたあと、午前11時半から3基ののみこしに続いて練り歩き、今年奉納される市内飯野の(株)大洋酒造、同小国町の(株)九重園、同上片町の(株)宮尾酒造に向かう。
ほかの2頭については1頭が敬宮愛子さまのご誕生祝いとされる篤志家からの奉納で、1頭が羽黒神社からの遣わし馬となっており、羽黒神社に戻ってくる。
近隣からの調達が難しいため、山形県最上郡の舟形町から全国の神事に遣わされる馬を借りての行事となる。現地から牽き手となる人も引率する。また、来年は西奈彌羽黒神社の370年祭にあたるため、ひき続いて御神馬行事が執り行われる予定。
記事提供:(株)村上新聞社 0254-53-1409
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