NHK金曜時代劇「蔵」の音楽担当をした、深草アキさんも待望のコンサートが実現しました。
撮影現場となった渡邉邸で「蔵」の主題曲をはじめ、深草流の音空間をたっぷりと味わっていただきます。 |
開催日時:平成18年6月3日(土)
午後6時会場 6:30開演
開催場所:国指定重要文化財渡邉邸(新潟県関川村下関)
参 加 費 :¥3.000
定 員:350名
お問合せ:渡邉家保存会 電話0254-64-1002
メール
HP http://www.watanabe-tei.com
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プロフール:
愛知県出身。慶應義塾大学卒業後、当時日本を代表するロックバンドの一つ「ファー・イースト・ファミリーバンド」でベーシスト」として活躍。
国内外でのコンサート・ツアーなど10年近くのバンド活動後、ベースの地をもっとストレートに自分の音楽を表現できないものかと模索していたそんな中、1979年、街の古民具市で、今まで見たこともなかった弦楽器と天啓のように出会う。
後になりこの楽器が中国の古楽器「秦琴」という事が判ったのですが、当時「秦琴」に関しての情報がなかったため、半分朽ちかけていたこの楽器を自分の手で修理し、そして弦は絹糸にこだわり、その太さを決め、調弦を工夫し曲を作り、様々なエフェクターを組み合わせ、中国伝統音楽とは違う独特の音世界を、すべて彼自身の感性の中で創りあげてきました。
1986年、最初のアルバム「秦琴」をリリース。その深草流とも言える独特の音空間により、舞台、テレビドラマ、CFなど映像表現の世界からの作曲・演奏の依頼も多く、その音楽性に国際的な評価も高まっている。
最近では通常の演奏活動の他、美術館やギャラリー、語りとのジョイント、他の分野のアーチィストとのコラボレーション、伊豆高原「花吹雪」での定例コンサートなどその活動を広めています。
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平成7年NHK金曜時代劇「蔵」の音楽担当を行いました。また、深草アキ 「藏」サウンドトラック(レーベル:オーマガトキ ) が発売されています。撮影舞台となった渡邉邸でのコンサートは彼がずっと望んでいたことでもあり、ようやく実現しました。
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秦琴とは:
二千年以上前の遠い昔、中国の漢帝国、武帝時代に、秦琴の前進とも言える一つの弦楽器が出現しました。
晉の時代の傅玄(217〜278)が表した、《琵琶賦》には次のように書かれている。
『前105年、武帝の娘として「劉細君」が、北異民族国家「鳥孫」の王に嫁ぐにあたり、馬上で奏でる楽器を音楽学者達に命じて作らせた。
その楽器の形を見ると、空洞の胴体が、天・地を表し、丸い形の胴がまっすぐな柄が陰陽を表し、柱(フレット)が十二の律呂に配され、四弦が4つの時(春夏秋冬)に則っとっている』
そんな二千数百年の時の流れを汲んだ弦楽器が、秦琴なのです。
現在、中国では専門に演奏する人はなく、民間音楽としては、広東省の潮州音楽や道教の音楽等に使われています。 |