2017年4月号 | ||||||||||||
リレー随筆 「鮭っ子物語」 No.190 |
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想いで多きお城山 |
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毎年恒例の村上中学校の同期会(昭和35年3月卒)が、今年も3月20日春分の日に、 瀬波温泉 汐見荘で、開催となり参加して来ました。 今年で、この同期会も、回を重て29回目となりました。 昭和35年当時の同期の総生徒数は、350人近くおり、クラスは7組までありました。 自分は確か、3組だったと記憶しております。 この同期会の参加者は多い時で、100人以上の参加がありましたが、今回の参加者は39名と年数が過つにつれ参加数も減り、少し淋しい思いもありますが、仕方の無い事と考えております。 この同期会の企画は、村上在住の人達が中心になり、毎年県内外まで呼び掛け進めて下さっている年一回の楽しいイベントです。 東京に住でいる自分としては何もお役に立てず、ただ、ただ、恐縮し、ご苦労さんです、ありがとう!しか言えません。 中学校の同期生ですので、村上市内・町中の昔からのお友達だったのですが、60年以上の歳月が過ちますと、正直言って、顔と名前が一致しない人が多くなってしまいました。 黒い髪も無くなって。 立ち上がっても真すぐ立てず。 名字も変って、厚化粧。 あんた、誰れだっけ、と、何度も何度も声掛けられる。 - - - - - 宴会は予定通り、最初は静かなスタートです。 開会の挨拶、黙祷とつづきますが、お酒が入り始めますと大変です。参加者の士気も上り、恒例の『村上甚句』がステージで始まると、宴会場が祭り会場となり60年前にタイムスリップです。誰れも止められません。老も若きも・・・?いや老だけで、ワッショイワッショイワッショイ まだまだ気持ちだけは若いですネ~。 約2時間30分の村上中学校同期会も大成功のうちに、今年も無事終了となりました。 同期会の翌日。以前から一度、お城山に登りたいと考えておりましたので、友人を誘い55年振りに山頂までの135メートルに挑戦して参りました。 幸い天候にも恵まれて、思っていた以上の軽快な足どりで、約20分ぐらいで山頂に辿り着きました。久し振りに見る山頂からの村上全景。自然の大きさ・美しさ。正直、言って圧倒されてしまい、言葉も失い、なぜか涙を流してしまいました。 目の前にキラキラ輝く大きな日本海、その右手前のどっしり構えた下渡山。しなやかに三面川と山辺里川。そして城下町村上の街並! 山頂からの眺めは、壮大なパノラマです。正に絶景かなです。改めて村上の豊かさと 自然の大きさにパワーを感じ何か新しい可能性をも感じてしまいました。 お城山での幼ない時の想い出は、心の遺産となり宝物になっております。 雪が積った、七曲がりを「そり」で遊でいた小学生時代。スキー板を山頂まで担いで登り、山頂から下りの七曲がりを何度も何度も転びながら、日が暮れるまで滑ていた中学生時代です。 高校の時は、野球部で山頂まで走れ!と言われて、石ころだらけの七曲がりをトレーニングのつもりで二往復、全力で走ってました。 4月の、お花見シーズンになると、毎年、桜満開の山頂で家族や友達とおにぎりを食したり桜の絵を描たり、本当に平和で楽しい想い出ばかりです。 歴史ある城下町村上の豊かさを象徴している柱は、何と言っても、お城山、臥牛山と思っております。 今回55年振りに山頂に立って、よりお城山に対する思いが強くなりました。 目先の考えだけでは無く、10年20年いや30年後に村上で生れ育つ子供達 村上の大切な未来人 の為にも、村上市の30年後と同時にお城山の30年後はどうあるべきかを考えて行く必要があるのではないでしょうか。 山頂の桜の老木化が進み少し心配しておりますが県内外にも、故郷村上に熱い思いを、お持ちの人達が大勢いらっしゃいます。皆様の心を一つにすれば、今回のテーマのお力にも、なるのではないでしょうか。 30年先の村上の子供達が桜満開の木の下で楽しく遊び、お城山の自慢話に花咲く事を、夢見ております。 お城山に関する勝手な思いを書かせて頂きました。各関係者の皆様の背中を押す一握りの勇気になれば幸せでございます。 日本一の 粋なもてなしと人情にふれながら日本一の 鮭料理を頂いて日本一の 地酒を酌み交わす日本一の お城山での観桜会たまりません! |
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