2014年8月号 | ||||||||||
リレー随筆 「鮭っ子物語」 No.158 |
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村上と自分 |
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村上市(旧朝日村)小川在住の菅井陽介です。 今年3月に東京の大学を卒業して、4月から村上市職員に採用された。現在、村上市役所農業委員会事務局で働いている。 勤め始めて4ヶ月が経つが、新しい環境や仕事に慣れるのに精一杯で、まだまだ気持ちに余裕がない。 私は父親の仕事の関係で、誕生から2歳までは新潟市、3歳から5歳までは朝日村、6歳から小学校3年生までは上越市高田で暮らした。4年生になる時、再び父親の転勤で村上(旧朝日村)に帰ってきた。それ以降大学進学で上京するまでの10年間をこの地で過ごした。 小・中・高校時代はサッカーに打ち込んだ。どの時代もメンバー同士がとても仲良かった。ずば抜けてうまい選手は居なかったものの、チームワークで粘り強く戦い、中学(朝日中学)・高校(村上高校)ともに県大会まで進んだ。チームが行く先々には、どのメンバーの家族も必ず応援に来ていた。みんな一生懸命だった。 1浪して早稲田大学に入学した。大学での四年間はとても充実していた。趣味に没頭し、心から語り合える多くの友人たちと出会えた。 便利で刺激に満ちた東京での生活は楽しかったが、就職に当たって、私は東京での生活を選ばなかった。「帰ろう」と自然に思った。 農業委員会事務局に勤務することになり、農業のこと、地域のこと、当然のことながら考えさせられる。身近にありながら目に入らなかったことや、気づかないであるいは気づいていても知らない振りしてきたことに向き合わねばならなくなっている。 まだ始まったばかりで、自分にはわからないことばかりだが、とにかく誠実に目の前の仕事や勉強に取り組んでいこうと思っている。 職場では、地元の方言で住民の方々とやり取りしている先輩方が、私の目には輝いて見える。しっかり地域に根ざした仕事ぶりに見えるからだ。人と確かに繋がっている余裕とあたたかさが感じられるからだ。 私も早く、そんな風に仕事ができるようになりたい。 |
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