「花よりだんご」の意味は
(見て美しい物より、実際に役立つ方が良いこと)
とありますが、私は勝手に 「花」は美しい物の代表。「だんご」は美味しい物の代表。
と解釈しています。

村上は、「花」も「だんご」も楽しめるところだと思っています。
「リレー・随筆鮭っ子物語」のＮｏ．７４の筆者、奥村多美子は奥村会の家元で、郷友会の役員もしており、私は姪にあたります。そしてこの度、Ｎｏ．１５５を書かせて頂くことになりました。

私は上山田の出身で、植木の好きな祖久父、山菜採りの上手な祖久母、お酒の大好きな祖父、料理名人の祖母、そして叔父、叔母も大勢いる賑やかな家で育ちました。
山田の春は、山桜に始まり、白いこぶし、梅、カタクリ、忘れな草、畑には黄色い菜の花、庭には紅白の椿、紫モクレン、ミヤマツツジ、八重桜と次から次へ花が咲く嬉しい季節でした。
そんな豊かな環境のなかで、山田分校、山辺里小学校、山辺里中学校、村上高校(以下 村高)へと進み、村高ではダンス部、美術部に入 部しました。ダンス部では、県大会の７回目と８回の試合に参加し、連続優勝させていただきました。その後、村高は9連勝までしたと聞いております。

美術部にはポスターを描くとか、何かある時だけちょっと顔を出し、必要な作品しか描かないという不真面目な部員でしたが、村高応援団の団旗に私のデザイン が採用されたのは嬉しい事でした。団旗は今も村高に残っているでしょうか。そんな部活三昧だった高校を卒業し村上を離れ、東京杉並にある女子美術短期大学 に入学し、生活デザインを学びました。４４年も前の事です。

それ以後は食に携わる仕事に関わってきました。

そんな私の村上で好きな食べ物ランキングをご紹介致します。

第3位「酒田屋」さんの「碾茶羊羹」
何故か若い頃から碾茶羊羹が好きです。お濃茶でいただくとより一層美味しいと思います。「女松」というお菓子もお気に入りで、あっさりとした甘さと、ふわふわ・ほろほろとした食感が良く、老若男女にお勧めです。

第2位
道の駅の「笹だんご」
よもぎと、笹の葉の香りと、あんこの甘味のグッドコラボレーションがたまりません。ご近所のお土産に差し上げるととても喜ばれます。私もいただくととても嬉しいです。

そして第一位は「岩船麩」です！
半円球のコロンとした形の可愛さももちろんですが、お味がお麩として完璧なのです。外はつるんと、中はしっかりコシがあります。私はネギと一緒にお味噌汁にするのが1番好きです。

この様に、「花もだんごも」
といっても、だんごの方に比重が多いような気がしますが、美味しいものをいただくと幸せを感じますよね。
この先も楽しんでいきたいものです。笑顔と一緒に。