2014年4月号 | |||||||||||
リレー随筆 「鮭っ子物語」 No.154 |
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銀メダルを胸に若武者凱旋 |
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3月早々「ふるさと村上の若者に感動」と、赤見会長様からの祝詞を郷里村上にお届け頂き、誠にありがとうございました。 2月7日開幕、23日に熱戦の幕を閉じたソチ冬季五輪、五日目の2月11日、スノーボード男子ハーフパイプに15歳の平野歩夢選手が登場した。この日地元村上では実況中継を見ながら応援しようと徹夜の市民等が村上市教育情報センターのパブリックビューイング会場に駆けつける等して熱狂的声援を送り、本大会初そして冬季五輪の日本選手としては史上最年少のメダル獲得の瞬間、歓喜に湧いた。熱心なお父さまが瀬波温泉の市民会館跡に設置した練習場で幼少の頃からスケートボードの練習に励む姿を良く見かけたものであったが、積み重ねた習練と海外遠征などで技と精神を鍛え上げ、逞しく育って来た姿に感動した。しかもオリンピックの前には怪我で1ヶ月以上も実戦から遠去かっていたと云う困難をも克服してメダルに輝いた不屈の快挙に市民の喜びはひとしおであった。そして迎えた3月2日、故郷村上で行われた凱旋行事、午後1時村上市役所正面玄関に姿を見せた平野選手が感謝の挨拶を述べると、集まった万場の人々からは拍手喝采、「おめでとう」「ありがとう」の声が響き渡り、上空に4機のヘリコプターが旋回する中、赤いオープンカーに乗って市内目抜き通りを埋め尽す市民達のお祝いの言葉と拍手を受けながら歓喜のパレードとなった。 駅前を通って村上地域振興局まで廻った後、村上市民ふれあいセンターに会場を移し、定員を遥かに超える来場者を前にしての、報告会では、「緊張せずに自分らしい滑りが出来て良かった」「これも大勢の皆様のご声援のおかげで、夢を与える立場に立ててうれしい」と述べ「落着いたら又技を磨き4年後を目指したい」との力強いあいさつに会場は湧き返った。 パレードの沿道で報道陣に感想を求められた80歳台の婦人は、「生れた時から村上に育って、こんなに村上中が喜びに湧き、お祭り以上の賑わいは始めての経験です」と語り、握手して貰えた女子中学生の興奮する有様も前代未聞のものだった。 近年「鮭の町」として、しばしばテレビの番組で紹介される等全国的に有名になって来ていた我が村上の町にこの度の事、折りしも3月1日からは今年で15回目となる「町屋の人形さま巡り」が開催され、早くも各地からのお客さまを迎えて町は賑わい、村上には更に新しい風が起り、日本中の青少年に夢と希望を与えてくれた若武者の活躍に深く感謝している所です。 |
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