http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001
2013年4月号
  リレー随筆 「鮭っ子物語」  No.142


『 村上木彫堆朱は国の伝統的工芸品です 』


小杉和也
(こすぎかずや)
村上小学校  昭和49年卒 
東京経済大学  昭和59年卒
村上堆朱事業協同組合 専務理事   村上町屋商人会 副会長
村上小学校PTA会長(H12~14)、
村上高校PTA会長(H22)


筆者



小杉漆器店外観



店内



村上木彫堆朱の座卓と茶棚

 私は村上地区長井町で村上木彫堆朱を製造卸小売する小杉漆器店の小杉和也です。村上木彫堆朱のことは皆さん良くご存じで、お持ちの方も多くいらっしゃると思いますが、村上木彫堆朱は昭和51年2月に国の伝統的工芸品の指定をうけました。全国では伝統的工芸品に指定されている産地が215産地あり、漆器関係は23の産地が指定を受けています。この指定を受けるためには、100年以上の歴史があり、昔と同じような技法や材料を用いて、主にその産地で作られていることが必要です。手作業で作られ、木地は木製、塗りはすべて本漆で仕上げられる村上木彫堆朱は丈夫で長くお使い頂けますが、堆朱クリーニングを施し、艶のある漆器に蘇ることもできますので、是非ご相談下さい。朝日地区には漆山神社もあり、漆とは切っても切れない縁がありますので、この指定に恥じないように、今後も皆さまに喜ばれる商品づくりを心掛けていきたいと思いますから、応援よろしくお願いします。

 当家は私で14代目となり、村上では一番古くから村上木彫堆朱の販売をしているお店で、現在は村上堆朱事業協同組合の専務理事を仰せつかっております。平成24年12月の「三面川の鮭を食べる会」には村上堆朱事業協同組合にご案内を頂き、理事長代理として出席させて頂きました。村上堆朱事業協同組合では組合事務所の一部を改装して直売コーナーを作りましたので、その宣伝もさせて頂きたく「三面川の鮭を食べる会」に出席しましたが、参加された皆さんのパワーに圧倒されました。私と郷友会とのご縁は、私が大学に進学したその年に郷友会開催の案内が来て、新入生は会費1000円というのに魅かれて同級生仲間と参加しました。会場であった東條会館がどのようなところかわからず、ジーパン姿で行って場違いだったことを思い出します。その時に先日亡くなられた市岡さんには大変お世話になりました。確か宴会芸では当時国会議員であった稲葉修先生が「ドジョウすくい」の芸を披露して下さったと思います。また、大学卒業後に家業を継ぎ、日本橋三越本店で村上木彫堆朱の催事をした際には郷友会の方に大勢来て頂き、神田のガード下のお店にも連れていってもらいました。

 現在、村上では春は人形さま巡り、秋には屏風まつりというイベントを開催しています。村上町屋商人会が主催しており、私はその会の副会長も務めていますが、全国から多くの観光客が来られることから、地域づくり総務大臣表彰も受賞し、村上の取り組みは総務省や国土交通省からも注目されています。今年の村上大祭は7月6日・7日が土・日になり、また羽黒神社遷宮380年の年にあたりますので、今まで以上に盛り上がることでしょう。お祭りだらけの村上に、是非多くの郷友会の方々に足を運んで頂きたいと思います。

リレー随筆「鮭っ子物語」は、村上市・岩船郡にゆかりのある方々にリレー式に随筆を書いていただき、ふるさと村上・岩船の発展に資する協力者の輪を広げていくことを目的としています。 (編集部)
「鮭っ子物語」バックナンバー 
東京村上市郷友会
村上高校同窓会(リンク)
村上高校同窓会関東支部(リンク)
新潟県人会(リンク)

次回予告
岸野 洋さん
表 紙 | WEB情報 | サイトマップ | バックナンバー | 検索・リンク 

発行:デジタルショップ村上
新潟県村上市・岩船郡7市町村 月刊デジタル情報誌 2001年1月1日創刊 ムラカミ21ドットコム
(c)2001~murakami21.com All rights reserved
Produce by Takao Yasuzawa