2011年10月号 | ||||||||||
リレー随筆 「鮭っ子物語」 No.124 |
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我がふる里 |
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ふる里後にして、半世紀がすぎ、二年で高校中退した自分は名古屋に、縁故関係で入社。初めは、憧れの都会でしたが、思ったより何だか冷たい感じがした。来る日も来る日も働く事ばかり、人生とは、社会とは、こう言う物なのかと、ふと、そんな時、故郷の事が頭をもたげる。きれいな川、きれいな雲、きれいな空気、ブルー色の海、情けのある人と人との会話の温かさ。幼少の頃、臥牛山(お城山)を登った時にながめたあの風景、楽しい事、冬のタコ揚げ、雪合戦、そんな昔を思いうかべると、田舎に帰りたくなるのは自分だけでしょうか。昨年9月自分の母が他界しました。葬儀の際、神奈川県のおじさんに出会う機会が有り、おじさんの発案で、村上の詩を書くので、君歌ってくれないかと、言われました。自分は、子供の頃から歌手に成りたい夢があったので軽い気持ちで返事して名古屋へ帰りました。するとFAXで何通もの詩が届き、村上の鮭を獲る姿を書いたよと言われました。 私は、田舎に住んでいたにもかかわらず、あまり村上の歴史は知らなかった。おじさんの話によると、江戸時代に鮭のふ化に成功し今日に到っているんだよと言われ、そういえば以前テレビで見た事もあって、御当地ソングの一曲になるかもと思い、遅蒔きながらも、新曲「村上鮭漁歌」を作るに到りました。この歌が、地元に流れ、街の活性化になればと思う次第であります。作曲者は、名古屋でも有名な岩田先生にお願いし、今回に到ります。 尚、カップリング曲といたしましては、昨年母を亡くした事もあって「母さん」と言うタイトルにしました。ここに到るまで、8曲作りましたが、今回この2曲は、あまりにも自分の心を打ち最後の曲と決めて歌って行きたいと深く決意を致しました。と同時に生意気なようですが、少しでも村上市の発展と田舎を愛する人達の気持ちが「なごめた」らいいなと思い一筆書きしたためました。 今後は、心身共に健康に留意し頑張っていく次第でございます。 |
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