http://www.murakami21.com 村上広域情報誌2001
2010年7月号
  リレー随筆 「鮭っ子物語」  No.109

「村上と私」
廣田 昭美(旧姓 菅井)
(ひろた あきみ)
1962年生まれ。
小川小学校(昭和50年卒)
村上高校(昭和56年卒)
新潟大学教育学部小学校教員養成課程(昭和60年卒)
新津市立新津第三小学校勤務。
中条町立村松浜小学校勤務。
現在、東京都台東区小島町のハンカチ製造販売(株)廣田精孝商店。




筆者


 6月5日・6日、私の嫁ぎ先では鳥越祭りがあります。浅草界隈では5月の連休があけると神田祭、三社祭など、次々にあちらこちらで執り行われます。今年は4月頃から、某TV局で、鳥越祭りをとりあげるということで廣田ハンカチにも取材にきています。それが終わると夏到来です。
 7月7日になると村上大祭へと思いはとびます。おしゃぎりのきしむ音、お囃子の笛・太鼓。お神輿とは全く雰囲気が異なる雅な山車。小さい頃は、祭りが近づくと胸がドキドキしたものです。上片町の親戚のお宅にお祭りになるとお邪魔させていただきました。
 また、“あゆ解禁”という張り紙も印象に残っています。あゆ解禁になると向かいのおじさんは鮎つりに行き、おすそ分けをいただきました。また、父にはやなばへ連れて行ってもらいました。
 そして、秋。村上の鮭・塩引き鮭。日本初鮭の養殖に成功した村上の鮭。切腹を避け、一ヶ所つないでいる鮭のお腹。それから、尻尾を上に吊るす、こだわり。城下町村上が、大切にした鮭のお話は、秋になると必ずTVで放映されますね。そういえば小学校高学年の頃、父が役場の広報課におり、表紙に載せる写真をとるというので、早起きして伝統の鮭漁に行ったことがあります。木の二艘のふねで獲るものです。あの頃は、父も村上の観光地に積極的に連れて行ってくれていたんだと感心させられます。
 子供の成長と共に帰る機会が減ってはいますが、ふるさとは私の心の中に、青く澄み切った絵のように癒される存在です。


リレー随筆「鮭っ子物語」は、村上市・岩船郡にゆかりのある方々にリレー式に随筆を書いていただき、ふるさと村上・岩船の発展に資する協力者の輪を広げていくことを目的としています。 (編集部)
「鮭っ子物語」バックナンバー 
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次回予告
勝見 進
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