2020年7月号 | |||||||||||
リレー随筆 「鮭っ子物語」 No.202 |
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新型コロナウィルスの流行下で村上を想う |
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新型コロナウィルスの世界的流行により生活が一変してしまった2020年。 今頃はオリンピックイヤーで盛り上がっているはずだったのに、こんなことになろうとは誰が想像しただろうか。 昨年は日本歌曲の新曲初演、オペラ公演と多くの舞台に恵まれた。新旧知られざる日本のうたを紹介する「日本のうたカフェ」やモーツァルトの歌曲や重唱、日本オペラで淀君役、そして念願だった音楽物語「蜘蛛の糸」も水墨画とパントマイムを入れての上演で好評を得た。 (https://youtu.be/sdPZtDNMe-I)。 今年もオーチャードホールのオペラ「紅天女」に始まり「愛の妙薬」、本当ならば同窓会のお招きにより10月に母校村上高等学校にて、オペラや歌曲の世界を後輩、諸先輩の前で披露する予定だったが先の見えない状況に残念ながら中止になってしまった。合唱団の指導も公民館が場所を貸してくれない。 3月から4月は失意の中で過ごした。5月にようやく現実をうけとめ、PCを購入してリモート演奏動画を作成したり、現在はオンラインレッスンで声楽を教えたりしている。 村上のこともSNSやHPなどで情報を得る。 今年は村上茶400年を迎えます、と市報むらかみ。 青々と美しいお茶の葉と新茶摘み体験の写真。美しい。懐かしい。 茶染めのマスク。中学校の吹奏楽部の後輩の実家の染物店。落ち着いた色で肌触りもよさそう! 従姉妹が布マスク1000枚を村上市に寄付しテレビにも取り上げられた。さすが裕子ねえ。 お盆には必ず村上に欠かさず帰省していた。 瀬浪海岸の沈む夕日を見ながら、潮風を受けて心を洗う時間。両親や兄弟、友人と語らい、海の幸 山の幸 でお腹をみたし、お墓参りでご先祖様に挨拶をして、活力を充電する時間。今年は一体どうなることだろう? この恐ろしいウイルスの一日も早い終息を心から願ってやまない。コンサートや合唱練習が戻るまでは地道に声を磨く時間に。音楽は人の心を明るくするものだから来年はきっと演奏会が戻ってくる。合唱も復活する。音楽は必要なものなのだ。 村上の皆様の生活も一日も早く平常にもどり、以前にも増して活気ある街になってほしい。 そして私も鮭っ子として村上の舞台で歌える日を夢見ている。 |
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