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  20世紀からの伝言

    北越後の里山
  NO.1 
                               平田 大六 
                                  
登山家・酒造家
  

 「北越後」という地名は一般的には通用している言葉ではありません。
新潟県の北部、つまり県北のことを私が「北越後」と呼んでいるのです。

 北越後の東側は、飯豊連峰や朝日連峰の2000メートル級の山岳に囲まれて、それ自体が山形県との県境になっています。その西側の日本海までには、低い山々が数多くあり、その連峰の前衛の山々を形づくっています。

 この山々のなかには、私がまだ独りもののガキの頃にがむしゃらに登った山もあります。
たとえば、北アルプスなどへなかなか入る余裕もない時代、やけくそになってアルピニズム論をふりまわして真冬に入った山々です。あるいはもう体があまりきかなくなってから散歩がてらに歩いた山々などもあります。

その山々は、おおげさに云えば、私の心のふるさとの山、というべきもので、新しい世紀、21世紀にもぜったい伝えていきたい山々です。
これらの山々が、いつまでも残ることによって、北越後の価値が光ってくるものだろうと思います。

 その山のいくつかには登山道がとりつけられて「里山」(さとやま)として、登山者に親しまれています。このシリーズでは、私が登ったことのある山々を次回から紹介させていただきます。
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新潟県村上市飯野1-3-31
Tel 0254-52-7206
 

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