村上・岩船広域合併への提案 村上広域情報誌2001

村上市・岩船郡の広域合併は、平成15年4月の法定協議会設立直前になって動きが激しくなってきました。

関川村では、村民説明会で、今合併しなくとも十分やっていけるのではないか、との意見も多く合併に対してはなお流動的のようです。平田村長は「間違いない選択をしたい」と言っています。

村上市では、市町村合併を考える住民の会ができ、シンポジュウムを開催、合併賛成反対が二分しました。

荒川町では、住民団体「明日の荒川町をつくる会」が荒川町と北蒲原郡中条町との合併に向けた「法定協議会」設置の直接請求するため、署名活動が始まりました。この動きをうけ荒川町は、枠組みを含めて合併の賛否を問うアンケートを18歳以上の全住民に実施しました。

まじかに迫った、法定協議会の設立に対し厳しさが出てきています。

一つでも今の任意協議会がら離脱する市町村があれば、新たに任意協議会を設立し、検討しなければならなくなるでしょう。

もう時間は残されていません。
新しい市の明確なビジョンの作成と共に、市名や新庁舎のことも問われくると考えます。


「村上広域情報誌2001」は、
  広域合併に対し以下のような事項を提案いたします。

☆合併後の地理的条件から、「山から海まで一つの行政区」を最大のテーマとする。

☆それぞれの市町村がそれぞれのテーマに沿いまちづくりを推進し、それらが連携し、いま最も必要とされている「自然環境保全都市」をつくる。

☆新庁舎は、新市のテーマにふさわしく、山北町・朝日村の杉材をふんだんに使い、村上大工の巧みの技を活かした木造建築として、交通の利便性の良い神林村の役場付近に新築する。

☆新市名は,公募を取りやめ、交流人口の増加に不可欠な知名度の高い「村上市」とする。



このイメージ図は、平成14年12月22日現在の広域合併に対する動きを踏まえて
 「村上広域情報誌2001」独自の広域合併イメージ提案図です。


追 記1
平成14年12月24日、新潟県14圏域の地域振興計画案での岩船圏域は
@ふれあいによる“都岐沙羅”のまちづくり
A食の魅力に包まれた“都岐沙羅”
     (都岐沙羅とは岩船圏域を表します)
                         と発表されました。


夢ある・わくわくする・住んでみたい・住んでいて良かったと思える、
                 地域振興計画を提案してほしかったと思います。


追 記2
村上市議会 合併問題調査研究特別委員会報告から 
抜粋  平成15年1月15日
第1研究部会
合併方式について
 「結論」:村上市を中心とする「編入合併」が望ましいが、任意協議会設立の経過を尊重し「新設合併」やむなしとする。


新市の名称について
 「結論」:「郡町村の民意を大事にしながらも、全国的、客観的、ブランド的にも現在の「村上市」の名称を残すべきである。」と委員全員の意見が一致した。

第2研究部会
新市の本庁の位置について
 岩船圏域面積が1484km2(香川県とほぼ同じ)と日本一の広さで行政運営が大変になることを考えると、圏域のほぼ中央にあり、7市町村で一番人口が多く、歴史的にも地域経済の中心である村上に設置すべきと結論を得た。


第3研究部会
新市の将来像
 “豊かな自然と共生し、文化・歴史のいきづく観光田園都市” 

追 記3
新聞報道から      新潟日報H15.1.25
 荒川町では、住民アンケートの結果、七市町村合併賛成が28.8%、反対が52.6%、残りはわからない、無回答でした。(回収率50.2%)
金子町長は議会に対し「アンケート結果を重く見て、尊重した判断をしたい」と明言した。

追 記4
新聞報道から   新潟日報H15.2.19朝刊
 離脱の可能性 関川村が示唆
 村上市と岩船郡の7市町村は18日に任意合併協議会で、3月15日までに法定協議会に移行するかどうか市町村ごとに最終決断する方向を了承した。4月15日の議決を目指すが、関川村が離脱の可能性を示唆、7市町村を前提にした枠組みは依然、流動的な情勢だ。
 荒川町が、北蒲原郡中条町との法定協設置への直接請求を受けたことなどから動向が注目されたが、金子好町長は「従来通り村上・岩船との法定協参加に向け、議会提案する」と、中条より優先する姿勢を表明した。
 他市町村長が村上・岩船の枠組み堅持で一致するなか、平田大六・関川村村長は「法定協参加と独立の2つの選択肢がある。早急に議会とすりあわせたい」と態度を保留した。
 7首長は、法定協設置議案を各議会に提案するかどうか3月15日までに判断するが、離脱する自治体があれば、7市町村を前提とした合併の枠組みは振り出しに戻る。


追記5
新聞報道から  新潟日報H153.11朝刊
 現時点では合併はしない
 岩船関川村の平田大六村長は10日の村議会本会議で、「現時点では合併はしない」として、村上市と岩船郡の7市町村で4月15日を期限に設置議決を目指している法定協議会に、参加しない方針を明らかにした。
 県パターンによる合併の枠組みから離脱する方針を決めたのは、圏域7市町村で初めて。7市町村は昨年4月から任意協議会を設置してきたが、荒川町でも住民から北蒲中条町との合併直接請求が出されるなど、枠組み再考を迫られている。

追記6  H15.3.11
広域合併、振り出しに戻る!!
 昨日の平田大六関川村長の「現時点では合併はしない」発言で、4月15日期限の法定協議会設立は白紙に戻されました。
今後、関川村を除く6市町村での話し合いが持たれるでしょう。

追記7 H15.4.23
荒川町「中条町との合併協議会」設置否決
4月17日に開かれた荒川町議会で、中条町との合併協議会設置案が4対12で否決されました。
「村上・岩船6市町村」での合併研究会の立上げが急務となってきました。


追記8 H15.6.10
法定協議会移行へ…合併へ急速に加速
 関川村が協議会を離脱したが、6市町村は合併法定協議会への移行を提案することとなった。7月1日に各市町村が議会を召集し、一斉に提案される予定。(粟島浦村は6月19日の予定)



村上市岩船郡六市町村合併協議会の設立に向けて(確認書)
 本日、村上市岩船郡六市町村長は、地方自治法第二五二条の二及び市町村の合併の特例に関する法律第三条第一項の規定に基づく法定協議会移行のための議案を提出し、市町村合併に向けた新たな第一歩を踏み出す意思を確認しました。
 これにより、今後、各市町村議会の議決を得て、協議会の場において、市町村合併に関する各種の事務調整方針や市町村建設計画の策定を含め協議を進めたいと思います。
 関川村の離脱といった事態を乗り越え、新しいまちづくりのために、小異を捨て大同に集結できましたことは誠に意義深いものがあります。
 脈々と培われてまいりましたそれぞれの地域の文化や伝統の継承はもとより、住民の福祉の向上のため、本日の英断のが実を結ぶこととなりますよう真摯な気持ちで協議の場に臨んでいく所存です。
 また、時々の協議の内容については、広く情報提供するとともに、民主的な手法により開かれた合併の議論が展開できるよう努めてまいります。
 以上のことから、村上市岩船郡六市町村長は、法定合併協議会の設置に向けて足並みを揃え、各議会に関連議案を提案し、成立を目指すことで合意しました。
     平成15年6月2日
          村上市長   佐藤  順
          荒川町長   金子  好
          神林村長   加藤 全一
          朝日村長   鈴木 源左衛門
          山北町長   大滝 平正
          粟島浦村長  神丸 保男

  
追記9  H15年7月3日
 平成15年7月1日、粟島浦村を除く5市町村(荒川町・神林村・村上市・朝日村・山北町)議会では、合併法定協議会に移行する「村上市岩船郡6市町村合併協議会の設置について」の議案が賛成多数でいずれも可決されました。
粟島浦村議会では、賛成3、反対3、白票1で6月19日に可決されました。採決に先立ち議長が白票は無効と宣言、議長採決で可決されました。しかし白票の取扱いが問題となっています。地方自治法では白票は反対票とみなしています。今後の展開が注目され、いまだ流動的です。


追記10  H15年8月4日
 白票の取扱いで問題となっていた粟島浦村では、7月28日に臨時議会を開き再議の結果、賛成4反対3で合併協議会設立を可決しました。

 いわふね新聞の報道では、11月16日実施の荒川町の町長選挙に、5選出馬表明し6市町村の合併賛成の立場をとっている現職の金子町長に対し、村上・岩船6市町村の合併反対の立場で元町議会議員で「明日の荒川町をつくる会」代表の大矢寅三氏(65)が出馬することを明らかにしました。「合併論議」が争点となりそうです。

追記11  H15年10月15日
 来月、新市名を公募・議員定数など決まる   村上新聞10月12日号

 第3回目の村上市・岩船郡6市町村合併協議会(法定協)が8日、朝日村総合体育館で開かれ、継続協議となっていた新市名称募集や議会議員の定数などを決め、合併に向けて一歩前進した。新市名称など協議が進むにつれ、住民の関心も高く、83人の傍聴者が詰め掛けた。次回は来月7日、山北町で開催される。
 継続協議のうち、新市名称募集要項については、出席委員全員に発言を求めたところ、全員が原案に賛成し、11月1日から12月1日までの間の公募することを決めた。
 議会議員の定数・任期については、各議会の代表者から意見を求めたところ、村上市を除いて5町村が、定数30人(法定数)、在任特例、選挙区制なしで決定した。

追記12  H15年11月17日
 荒川町長選挙・・・新人大矢氏勝利

 11月16日投票が行われた荒川町長選挙は、「村上・岩船」の枠組みでの合併反対を訴えた元町議で新人の農業大矢寅三氏(65 無所属)が、合併推進を掲げた現職の金子好氏(69 無所属)を約500票差で破って、初当選しました。
争点だった合併問題で大矢氏は、他の枠組みでの合併か、合併せずに自立していくかを問う住民投票の実施を公約に掲げ、草の根の戦いで現職批判票や浮動票をまとめました。


 このため、6市町村合併への道のりが厳しくなった。

追記13   H15年12月8日
 6市町村合併法定協議会解散へ

 12月7日午後1時30分から神林村パルパーク神林で行われた「第5回村上市岩船郡6市町村合併協議会」で、荒川町大矢町長から「法定協」からの離脱発言がありました。
これに先立ち、12月5日に行われた「6市町村長会議」で、残された5市町村で法定協議会がつくれないか検討されたが、「住民への説明が必要で今直ぐは無理」との結論となった事が発表され、法定協議会は一旦解散する方向となった。今後は、各議会で承認され、正式に解散となる。
その後の各市町村長の動向に注目したい!!


追記14   H15年12月22日
 法定協解散 継続審議に!!
 村上市議会は19日、第4回定例会最終日の本会議で法定協廃止議案を委員会付託し、継続審議とした。これに先立ち、荒川町議会は17日に開かれた議会本会議で6対11で、法定協廃止議案を否決した。粟島浦村・朝日村も継続審議になり、山北町は25日開かれる本議会最終日に、神林村は来年1月召集の新議会で提案される予定です。

追記15  H16.2.4
 村上市で合併説明会始まる!!
2月3日から2月15日の間、10回にわたって合併への理解を求めた説明会が開催されている。
この説明会では、市長が出席し今日までに至った経緯や合併の基本姿勢を示し理解を求めていく。

追記16  H16.3.31
 村上市の広域合併に対するアンケート調査結果がでました。
詳しくはhttp://www.city.murakami.niigata.jp/kikaku/gappei/index.htm
ここに来て村上市と岩船郡町村との合併に対する温度差が出ています。町村では荒川町のアンケート調査の結果が出てから法定協議会再会を求めていますが、村上市では荒川町を除く5市町村での法定協議会設置を発言し、町村からは、町村だけの合併も視野に入れる考えのようです。
夢ある新市計画の提案が待たれます。


追記17 H16.6.14  村上新聞より抜粋
 荒川町住民投票
荒川町の合併の枠組みを問う「住民投票」が6日、18歳以上の町民を対象に町内17投票所で行われ、即日開票の結果「村上・岩船6市町村」が過半数を占めた。
 大矢寅三荒川町長は、この結果を尊重するとし、6市町村の合併協議会が来月にも再開されることになった。
  投票率  73.10%
  「村上・岩船」 3829
  「中条・黒川」 2513
  「町単独」    583


追記18 H16.7.28
村上・岩船6市町村法定協議会   新潟日報H16.727朝刊より
       7ヶ月ぶり再開
 目標期日は06年2月
休止状態だった村上・岩船6市町村の法定合併協議会が26日、約7ヶ月ぶりに村上市で再開され、合併期日を2006年2月13日に先送りする方向を決めた。
 法定協休止前に「05年3月末日を期限とする」と決めていた合併期日は、協議の遅れや、財政優遇措置が1年延長された改正合併特例法を受けて先送りした。6市町
村議会で05年2月までに廃置分合の議決を目指す。
 焦点の新市名については、佐藤順・村上市長が法定協で決めるとの従来方針を確認した上で、「住民による投票で決めたいと2月に市民に説明している。これに配慮して十分協議してほしい」と理解を求めた。
 同法定協は荒川町長の離脱表明で昨年12月に解散方針となったが、枠組み復帰を選択した同町の住民投票を受けて再開された。


追記19 H16.9.25
新市名が大きな障害に!!
市報むらかみ 2004年9月臨時号
市民の皆様へ「合併協議会(9月16日)の議論経緯をご報告します」とのタイトルで市報の臨時号が9月25日に新聞折り込みされました。
詳しくはsihou-h16.9.pdf へのリンク(PDFファイル)

追記20 H16.9.28
村上市は合併協議会から離脱に向かう!
新市名問題で、佐藤順村上市長は27日行われた市議会で、実質上6市町村合併協議会から離脱することを表明しました。
これを受けて市議会では、市長不信任案の動議が出されましたが、可否同数、議長採決で否決されました。
村上市は、合併せず単独で進む方向に向かっています。

残された5町村の動向に関心が向けられています。

追記21 H16.10.2
村上市長は単独でまちづくり
10月1日号の市報で、佐藤市長は「自立の道を選択するしかないと判断しました」と表明。
今までの合併協議会の経緯を述べ、市民の理解を求めた。
詳しくは市報をご覧ください。市報にリンク(PDFファイル)
6市町村合併協議会のHPにリンク


追記22 H16.10.18
村上市では合併に対する住民説明会開催
10月22日から村上市各地区で村上市の合併協議会離脱問題で市長が住民説明会を開きます。
10月22日(金)上海府小学校 午後7時〜午後9時
10月24日(日)クリエート村上 午後1時30分〜午後3時30分 
          村上市農村環境改善センター 午後7時〜午後9時
10月26日(火)村上市岩船連絡所 午後7時〜午後9時
10月27日(水)岩船広域教育情報センター 午後7時〜午後9時
10月28日(木)村上市勤労青少年ホーム 午後7時〜午後9時
市議会への説明や協議会離脱の議案は、いまだ提案されていません。これに対し、市議会議員有志は臨時議会召集を要望し、「合併への住民投票条例」の議員提案されそうです。

追記23 H16.10.30
住民投票条例案・・・否決
29日開かれた村上市議会で議員提案された「合併への住民投票条例」は9対10で否決されました。
提案議員は「市長のリコール」も視野に入れ行動する模様です。

特例債のある期間中の合併はさらに遠のいてきました。

追記24 H16.11.26  新潟日報11/26朝刊より
合併協議会から村上市が離脱を表明
村上岩船6市町村の法定合併協議会が25日、村上市で開かれた。
9月16日以来中断されていた法廷協で、佐藤順村上市長は合併協議からの離脱を表明した。
佐藤市長は「基本合意が守られていない」「村上市と町村間の対立」など従来の発言を繰り返し、「他町村の合併への選択肢をなくさないため離脱する」と説明した。


追記25 H16.12.17
住民投票条例は再議で廃案!!
12月7日に行われた村上市議会議会12月議会初日に、「村上市が荒川町、山北町、朝日村、神林村及び粟島浦村と合併することの是非に関する住民投票条例」は10対9で可決されましたが、12月17日に再議となり、10対10で住民投票条例は廃案となりました。
今後は、村上市が単独で進むか、あるいは新たな合併のどちらかになるでしょう。
いずれにして自立への政策を示して欲しいものです。

追記26 H17.1.20
村上市は単独で自立を目指す!!
佐藤村上市長は1月13日、村上市は広域合併せず単独でいく方向を明らかにしました。
各事業の見直しをして、今後5年間で財政のたて直しを行う。
市のグランドデザインの作成も視野にいれていく考えです。

追記 H17.4.25 村上新聞4月24日号抜粋
合併に向けた土台づくり
岩船郡神林村、朝日村、山北町、粟島浦村の4町村の首長と正副議長は21日、岩船郡広域事務組合で会議を開き、市町村合併に向けて研究協議する「岩船郡四町村合併研究会」を立ち上げるごとを決めた。






表 紙 | WEB情報 | サイトマップ | バックナンバー | 検索・リンク 
発行:デジタルショップ村上
新潟県村上市・岩船郡7市町村 月刊デジタル情報誌 2001年1月1日創刊 ムラカミ21ドットコム
(c)2001-2003murakami21.com All rights reserved
Produce by Takao Yasuzawa